怪人Fと嘆きのオペラ3
2の続きです。
クリスがファントムを追いかけて地下に行くところから。
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問題文
(ふぁんとむまってくれ)
「ファントム待ってくれ!」
(どこまでついてくるつもりだ)
「どこまでついてくるつもりだ?」
(きみはえりっくだね)
「君は、エリックだね」
(えりっく)
「エリック?」
(このおとこはぼうれいじゃない)
「この男は亡霊じゃない。
(10ねんまえのおぺらざのはながたてのーるだったおとこだ)
10年前のオペラ座の花形テノールだった男だ」
(おぺらざのてのーるなぜらうるがそんなこと)
「オペラ座のテノールなぜラウルがそんなこと
(まあおれはすじがねいりだからね)
「まあ、俺は筋金入りだからね」
(えりっくきみとずっとはなしがしたかった)
「エリック!君とずっと話がしたかった
(きみともっとうたいたかったあえてうれしいよ)
君ともっと歌いたかった。会えて嬉しいよ。
(ぼくはゆうじんとしてきみをたすけたい)
僕は友人として君を助けたい」
(ゆうじんみらいもきぼうもあるおまえとじごくのそこにすむおれがゆうじんだと)
「友人?未来も希望もあるお前と地獄の底に住む俺が友人だと?
(おめでたいやつだ)
おめでたい奴だ」
(えりっく)
「エリック…」
(おれがおまえにうたをきかせたのは)
「俺がお前に歌を聞かせたのは、
(おまえをうちのめすためだ)
お前を打ちのめすためだ
(おまえのかしょうりょくなどとるにたらないものだと)
お前の歌唱力など取るに足らないものだと
(おまえにさいなどないときづかせてぜつぼうさせるためだ)
お前に才などないと気づかせて絶望させるためだ!」
(それでもぼくはきみのうたごえにきぼうをみいだした)
「それでも僕は君の歌声に希望を見出した。
(きみのおかげでぼくのうたはみがかれたんだ)
君のおかげで僕の歌は磨かれたんだ!」
(ゆうじんになどなれるはずがない)
「友人になどなれるはずがない。
(まわりはみならいばるだとまなばなかったのか)
周りは皆ライバルだと学ばなかったのか?
(すべてをうらぎりだしぬきけおとさなければじぶんのやくはえられない)
全てを裏切り、出し抜き、蹴落とさなければ自分の役は得られない!
(ぶたいにたてるのはひとりなんだ)
舞台に立てるのは一人なんだ!
(かえれここはおまえのようなおとこがいるべきばしょじゃない)
帰れ。ここはお前のような男がいるべき場所じゃない」
(あんたのもくてきはりちゃーどへのふくしゅうだな)
「あんたの目的はリチャードへの復習だな?
(にいさんとしらべたよ10ねんまえのじけん)
兄さんと調べたよ、10年前の事件」
(えりっくふくしゅうなんてだめだ)
「エリック、復習なんてダメだ!
(きみはぶたいにもどらなくちゃ)
君は舞台に戻らなくちゃ!」
(おれはもうかしゅじゃないぼうれいだ)
「俺はもう歌手じゃない。亡霊だ
(おれにもどるばしょなどない)
俺に戻る場所などない」
(うたをすてたにんげんにあんなうたはうたえない)
「歌を捨てた人間にあんな歌は歌えない」
(えりっくおれたちがしょうげんする)
「エリック、俺たちが証言する。
(しょうめんからつみをつぐなわせればいい)
正面から罪を償わせればいい
(これだけしょうにんがあつまればりちゃーどもいいのがれはできない)
これだけ証人が集まればリチャードも言い逃れはできない」
(あのおとこがおのれのつみなどみとめるとおもうか)
「あの男が己の罪など認めると思うか?」
(こくはつはしんさくはっぴょうのすてーじだ)
「告発は新作発表のステージだ!
(かんきゃくのまえににげばはないあんたがいちばんしってるだろう)
観客の前に逃げ場はない。あんたが一番知ってるだろう?」
(おろかなことをなぜそこまで)
「愚かなことを。なぜそこまで…」
(おれはこいつがしんぱいなだけだ)
「俺はこいつが心配なだけだ」
(おれはおぺらざのふぁんなんでね)
「俺はオペラ座のファンなんでね」
(きみのうたごえはおぺらざのたからだ)
「君の歌声はオペラ座の宝だ。
(うもれさせておいたらいけない)
埋もれさせておいたらいけない」
(せじなどいいおれはあのおとこにふくしゅうしたいだけだ)
「世辞などいい。俺はあの男に復習したいだけだ」
(うたをうたを)
歌を歌を
(うたをとどけたいとどけてほしい)
歌を届けたい届けて欲しい
(きみはそのうたをもっているのだから)
君はその歌を持っているのだから
(りちゃーどめもうやくをかえてくるとはね)
「リチャードめ、もう役を変えてくるとはね。
(くりすさっさとようをすませろ)
クリス!さっさと用を済ませろ。
(ぼくはぼうれいとじゃないおまえときそいたいんだ)
僕は亡霊とじゃない。お前と競いたいんだ」