文豪ストレイドッグス六巻

(あんたみたいなはいぼくもくつじょくもしらないようなやつにまけるわけにいかないのよ)

あんたみたいな敗北も屈辱も知らないような奴に負ける訳にいかないのよ

(はいぼくもくつじょくもやつがれとともにある)

敗北も屈辱も僕と共にある

(やつがれのきぼうはあることばあるひとからのごくつまらぬひとことだ)

僕の希望は或る言葉或る人からの極詰らぬ一言だ

(そのようなこときさまにいわれずともわかっている)

その様な事貴様に云われずとも判っている

(ひとりだ)

一人だ

(いきてるやつがでてこいよ)

生きてる奴が出て来いよ

(あばれたいならすきにしなけどあんたはあばれにきたんじゃないだろ)

暴れたいなら好きにしなけどアンタは暴れに来たんじゃないだろ

(うちのぼすからおたくらにぷれぜんとだ)

うちの首領からお宅等に贈品だ

(やっぱりめっせんじゃーはしょうにあわねえしごとはこうじゃねえとなぁ)

矢っ張り伝言人は性に合わねえ仕事はこうじゃねえとなァ

(そのいのうじゅうりょくつかいのなかはらちゅうやだね)

その異能重力遣いの中原中也だね

(さかさにたってるのにぼうしがおちてこないやっぱりとかいってすごい)

逆さに立ってるのに帽子が落ちてこないやっぱり都会って凄い

(さぁじゅうりょくとたたかいてえのはどっちだ)

さァ重力と戦いてえのは何方だ

(やあすてきぼうしくん)

やあ素敵帽子君

(こういうときはしんじつがいちばんきく)

こう云う時は真実がいちばん効く

(あなたにいのうがあったらおにいさんよりゆうしゅうなたんていいんになるわ)

貴女に異能があったらお兄さんより優秀な探偵員になるわ

(いもうとのためならきみがどうなろうとしったことじゃない)

妹の為なら君がどうなろうと知った事じゃない

(たとえるならだれもかみをなにかとくらべたりしない)

喩えるなら誰も神を何かと較べたりしない

(それがなおみのためならぼくはよろこんでせかいをやく)

それがナオミの為ならボクは喜んで世界を焼く

(これがかくのちがいだよわたしのかちだ)

これが格の違いだよ私の勝ちだ

(これにこりたらまちなかでわたしにほえるのはつつしむことだ)

これに懲りたら街中で私に吠えるのは慎む事だ