文豪ストレイドッグス七巻

(あなたのちはまふぃあのくろですこのくにのだれよりも)

貴方の血はマフィアの黒ですこの国の誰よりも

(げんにそこのぎんちゃんだってむかしはこんなちいさくてかれんなしょうじょだったのだよ)

現に其処の銀ちゃんだって昔はこんな小さくて可憐な少女だったのだよ

(ぼすはきゅうをざしきろうからときはなちました)

首領はQを座敷牢から解き放ちました

(いのうのなかでももっともいみきらわれるせいしんそうさのいのうしゃだからだよ)

異能の中でも最も忌み嫌われる精神操作の異能者だからだよ

(これでわかったかおのれがなにものかを)

これで判ったか己が何者かを

(けどいいんだだざいさんをこわすたのしみがのこってるもの)

けどいいんだ太宰さんを壊す楽しみが残ってるもの

(つぎはふういんなどしないしんぞうをくりぬく)

次は封印などしない心臓を刳り貫く

(わたしもさくのせいだくにこだわってるばあいではないか)

私も策の清濁に拘ってる場合では無いか

(じぶんをあわれむなじぶんをあわれめばじんせいはおわりなきあくむだよ)

自分を憐れむな自分を憐れめば人生は終わりなき悪夢だよ

(おれのいるばしょがぎるどのきょてんだ)

俺のいる場所が組合の拠点だ

(よくきたねえあんごどうしておもったんだいわたしがきみをもうゆるしていると)

善く来たねえ安吾如何して思ったんだい私が君をもう許していると

(このせんそうできょうかはじきおおぜいをころす)

この戦争で鏡花はじき大勢を殺す

(きょうかをたのむ)

鏡花を頼む

(だざいくんとちがってぼくはきんろうのとですから)

太宰君と違って僕は勤労の徒ですから

(だざいくんにげてくださいいますぐそしてつたえてくださいあなたのぶかにきけんが)

太宰君逃げて下さい今直ぐそして伝えて下さい貴方の部下に危険が

(にんげんはたにんにはかててもおのれにはえいえんにかてぬからの)

人間は他人には勝てても己には永遠に勝てぬからの

(わたしのいばしょはたんていしゃだけだから)

私の居場所は探偵社だけだから

(だからたたかうたとえじぶんのなかにひそむなにをつかっても)

だから戦う仮令自分の中に潜む何を使っても

(なんてことするんだ)

何てことするんだ

(きみにひとだすけはむいていないむいているのはわかるな)

君に人助けは向いていない向いているのは判るな