【意味怖】台所

(しょうがっこうからきたくすると、すぐにへやへらんどせるをおきりびんぐにちょっこうした。)

小学校から帰宅すると、すぐに部屋へランドセルを置きリビングに直行した。

(なぜならきのうかったばかりのげーむがしたいからだ。)

なぜなら昨日買ったばかりのゲームがしたいからだ。

(だいどころではとんとんとんとほうちょうをたたくおとがひびいていた。)

台所ではトントントンと包丁を叩く音が響いていた。

(１６じから１９じまでずっとげーむをしていたが、おぼえているかぎりでは)

16時から19時までずっとゲームをしていたが、覚えている限りでは

(２かいといれにいって、げーむのこうりゃくほうほうをきくためにでんわをしたときいがい)

2回トイレに行って、ゲームの攻略方法を聞くために電話をした時以外

(ずーっとげーむにむちゅうだった。)

ずーっとゲームに夢中だった。

(「おかあさん、きょうのゆうはんなに？」 てれびにめをむけたまま、ははおやにたずねた。)

「お母さん、今日の夕飯なに？」 テレビに目を向けたまま、母親に訪ねた。

(ははおやはりょうりのじゅんびをしているのか、へんじもせずほうちょうでたたきつづけていた。)

母親は料理の準備をしているのか、返事もせず包丁で叩き続けていた。

(なんだ、きげんでもわるいのか？とおもったけど、ほおっておいた。)

なんだ、機嫌でも悪いのか？と思ったけど、放っておいた。

(そのごやっとげーむにもあきてきたから、てれびばんぐみをみたりして)

その後やっとゲームにも飽きてきたから、テレビ番組を見たりして

(１９じ３５ふんあたりにふろにはいろうとした。)

19時35分あたりに風呂に入ろうとした。

(いつもならふろがわいているじかんなのに、ふろがまはからっぽ。)

いつもなら風呂が沸いてる時間なのに、風呂釜は空っぽ。

(でも、どうせきげんがわるいならいうのもめんどうだとおもって、じぶんでふろをわかした。)

でも、どうせ機嫌が悪いなら言うのも面倒だと思って、自分で風呂を沸かした。

(それから、２０じくらいにふろにはいった。)

それから、20時位に風呂に入った。

(「おなかすいたなー」 ふろからあがってじょうはんしんはだかのまま、だいどころへむかった。)

「お腹すいたなー」 風呂からあがって上半身裸のまま、台所へ向かった。

(「おかあさん、ばんごはんまだ？」 そのとき、はじめていわかんにきづいた。)

「お母さん、晩ご飯まだ？」 その時、初めて違和感に気づいた。

(「・・・・・・おばさん、だれ？」)

「……おばさん、誰？」