【意味怖】危機一髪

(きょうはかれとのはつでーと。えいがかんにいって、まちなかでしょっぴんぐ。)

今日は彼との初デート。映画館に行って、街中でショッピング。

(かいものをおえみちをあるいていると、とつぜんかれがあぶない！とわたしをひっぱった。)

買い物を終え道を歩いていると、突然彼が「危ない！」と私を引っ張った。

(するとくるまがみずたまりをごうかいにとばしながらはしりぬけていった。)

すると車が水たまりを豪快に飛ばしながら走り抜けていった。

(あぶなかった。ひっぱってくれてなきゃ、いまごろぜんしんよごれていただろう。)

危なかった。引っ張ってくれてなきゃ、今ごろ全身汚れていただろう。

(わたしはかれにおれいをいった。・・・またべつのひのこと。)

私は彼にお礼を言った。・・・また別の日の事。

(かれとじゅうたくがいをあるいていると、またしてもあぶない！とひっぱられた。)

彼と住宅街を歩いていると、またしても「危ない！」と引っ張られた。

(そのちょくご、わたしたちのずじょうからはちうえがおちてきて、こっぱみじんにわれた。)

その直後、私たちの頭上から鉢植えが落ちてきて、木っ端みじんに割れた。

(どうやらあぱーとのべらんだからおちてきたようだ。もしあたっていたら・・・)

どうやらアパートのベランダから落ちてきたようだ。もし当たっていたら・・・

(わたしがおれいをいうと、かれはにこにこしながらきにしないでといってきた。)

私がお礼を言うと、彼はニコニコしながら「気にしないで」と言ってきた。

(わたしをまもってくれる、そんなかれとけっこんをきめたのはよくげつのことだった。)

私を守ってくれる、そんな彼と結婚を決めたのは翌月のことだった。

(けっこんごはあぶないめにあうこともなくなり、しあわせにあふれていた。)

結婚後は危ない目に遭うこともなくなり、幸せに溢れていた。