文豪ストレイドッグス十一巻

(だいじょうぶもうしっぱいしないあなたがいっしょだから)

大丈夫もう失敗しない　貴方が一緒だから

(やしゃしらゆきむすめをまもりなさいゆきなさいきょうかはははいつでもそばに)

夜叉白雪　娘を守りなさい　往きなさい鏡花　母は何時でも傍に

(あのこのにゅうしゃいわいならばやすいかいものじゃ)

あの子の入社祝ならば　安い購い物じゃ

(つまがたすけてくれた)

妻が助けてくれた

(わたしのすべてをさしあげます)

私のすべてを差し上げます！

(おれのぶかはぜんいんゆうしゅうだ)

俺の部下は全員優秀だ

(しるかおれがいるへやではおれがるーるだ)

知るか　俺がいる部屋では俺がルールだ

(わたしのほかにもひょうてきがあるならばにがすわけにはいかんな)

私の他にも標的があるならば　逃がす訳にはいかんな

(つよめにかみついてやりなさい)

強めに噛みついてやりなさい

(わたしならそうするからさ)

私ならそうするからさ

(にそしきをつぶすのはわたしではありませんあなたがたです)

二組織を潰すのは私ではありません　貴方がたです

(ひとはつみぶかくおろかです)

人は罪深く愚かです

(ゆえにぼくはほんをもとめるのですこんなふうに)

故にぼくは「本」を求めるのです　こんな風に

(きみとわたしはどうるいだといったねたしかにどうるいだがいってんだけちがう)

君と私は同類だと云ったね　確かに同類だが一点だけ違う

(たしかにひとはみなつみぶかくおろかだだからいいんじゃあないか)

慥かに人は皆罪深く愚かだ　だからいいんじゃあないか

(ぼくはそのほんをつかってつみのいのうしゃのないせかいをつくります)

ぼくはその本を使って罪の　異能者のない世界を創ります

(りょうしんはこちらがわでしたおやゆずりのさいのうというわけですよ)

両親は「こちら側」でした　親譲りの才能　という訳ですよ

(おやのかたきだとおもってたいのうがおやのあいそのものだったのよ)

親の仇だと思ってた異能が親の愛そのものだったのよ

(それがどうしたおれはふぃっつじぇらるどだぞ)

それがどうした　俺はフィッツジェラルドだぞ