一度は詣れよ善光寺

(きのみきのみねついちゃってねついちゃって)

着の身着のみ寝付いちゃって〈寝付いちゃって〉

(きょうはなんようびだっけどうだっけ)

今日は何曜日だっけ〈どうだっけ〉

(ゆめはまくらにひかりきらり)

夢は枕に光り〈キラリ〉

(きのうのつゆをはらうのよ)

昨日の露を払うのよ

(ぱられるぱられる)

パラレル　パラレル

(ひかれひかれてついてってついちゃって)

引かれ引かれて　ついてって〈ついちゃって〉

(しんじるままにぐうぜんひつぜん)

信じるままに偶然〈必然〉

(りんねまんだらぜんこうじ)

輪廻マンダラ 善光寺

(じょうしゃひっすいのことわりよ)

盛者必衰の理よ

(げつかすいもくきんようび)

月火水木金曜日

(あなたはきっとねみつのあじ)

あなたはきっとね蜜の味

(かみさまにほとけさまどうか)

神様に仏様どうか

(おすくいください)

お救いください

(まいれよけせらせらかなかなせみがなく)

詣れよ　ケセラセラ カナカナ蝉が鳴く

(あしたもきょうもぜんもんどうから)

明日も今日も　禅問答から

(ねほらいまつれづれいとをかし)

ね ほら 今 徒然いとをかし

(かくもとんでもきゅうしんろん)

斯くもトンデモ救心論

(きづきゃそこにいついちゃっていついちゃって)

気づきゃそこに居着いちゃって〈居着いちゃって〉

(ほうっとひといきついちゃったついちゃった)

ほうっと一息ついちゃった〈ついちゃった〉

(ぶらりなかみせどおりみてのとおり)

ぶらり仲見世通り〈見ての通り〉

(またぜんこうじ)

また善光寺

(やみのなかごくらくが)

闇の中 極楽が

(むみょうこうみょうなんのことよ)

無明光明なんのことよ

(しんしゅうちょっかに)

信州直下に

(けせらせらひゅるりとかぜがふく)

ケセラセラ ひゅるりと風が吹く

(かみさまがくれたしれんでもね)

神様がくれた試練でもね

(ほらいまつれづれぐさまくら)

ほら 今 徒然草枕

(せまるろくねんごしごかいちょう)

迫る 六年越しご開帳

(しきはくうとことならずにくうもしきとことならず)

色は空と異ならずに、〈空も色と異ならず、〉

(しきすなわちくうとなりて)

色すなわち空となりて

(まさにしきそくぜくう)

まさに色即是空

(さらそうじゅに)

沙羅双樹に

(けせらせらかなかなせみがなく)

ケセラセラ カナカナ蝉が鳴く

(じごくごくらくさんぜんせかいもね)

地獄　極楽　三千世界もね

(ゆらいでつれづれいとあはれ)

揺らいで 徒然いとあはれ

(どこへいったのなむあみだぶつ)

どこへ行ったの 南無阿弥陀仏

(ながれるこんじゃくかげぼうし)

流れる 今昔影法師

(なくしたものはさがせばいいの)

なくしたものは探せばいいの

(ねえああつれづれふたりたび)

ねえ 嗚呼 徒然ふたり旅

(だれもしらないみちのさきへ)

誰も知らない未知の先へ

(さてねあしたはどこへいこうかな)

さてね 明日はどこへ行こうかな