メインキャラクター

(それからぼくたちはかたをくんで)

それから僕たちは肩を組んで

(「なにかをおこそう、やりかえしてやるんだ」って)

「何かを起こそう、やり返してやるんだ」って

(なんとなく、たしかに、)

何となく、確かに、

(ふざけて、しんけんに、おもっていた)

巫山戯て、真剣に、思っていた

(「みたくないってつぶってたって)

「見たくないって瞑ってたって

(ききたくないってふさいだって)

聴きたくないって塞いだって

(げんじつはそこにあるんだって)

現実はそこにあるんだって

(おまえにいったいなにができるんだ」)

お前に一体何が出来るんだ」

(そんなのぼくにいわれたってしらないよ)

そんなの僕に言われたって知らないよ

(だっていつだってしゅじんこうはぜったいに)

だっていつだって主人公は絶対に

(とくべつななにかをもってた)

特別な何かを持ってた

(それからぼくたちはべつべつのみち)

それから僕たちは別々の道

(みらいはへいぼん、へいきんてん、へいこうせん)

未来は平凡、平均点、平行線

(あしなみそろえてさおとなのかいだんをのぼる)

足並み揃えてさ大人の階段を上る

(それがたえられなくてなげだして、)

それが耐えられなくて投げ出して、

(にげだしてころげおちたんだ)

逃げ出して転げ落ちたんだ

(こじらせてあっかしたびょうじょうはもうなおらない)

拗らせて悪化した病状はもう治らない

(「のぞみはないよ、やめておけってばくちだ、)

「望みは無いよ、やめておけって博打だ、

(どうせはずれだよげんじつはあまくないんだって)

どうせ外れだよ現実は甘くないんだって

(ひーろーなんてなれやしないんだ」)

ヒーローなんて成れやしないんだ」

(そんなこといわれなくたって)

そんなこと言われなくたって

(しってるよだっていまだって)

知ってるよだって今だって

(ふあんでなきだしそうになるきみとおなじように)

不安で泣き出しそうになる君と同じように

(ちゅうこくはたくさんあった)

忠告はたくさんあった

(でもこれをえらびとったんだ)

でもこれを選び取ったんだ

(ただしいとしょうめいするんだ)

正しいと証明するんだ

(このものがたりのしゅじんこうだって)

この物語の主人公だって

(しんじつづければしんじつにじつげんするんだげんじつに)

信じ続ければ真実に実現するんだ現実に

(もうもどれないんだから)

もう戻れないんだから

(あれからぼくだけはおいてけぼり)

あれから僕だけは置いてけぼり

(「なにかをおこそう、やりかえしてやる」なんて)

「何かを起こそう、やり返してやる」なんて

(たいそうなしそうであいそもつかされて)

大層な思想で愛想も尽かされて

(それにきづかずにおとなになって)

それに気づかずに大人になって

(みわたせばそこにゆうれつなどない)

見渡せばそこに優劣など無い

(きっとおなじくらいおもいをかかえて．．．)

きっと同じくらい思いを抱えて...

(きみがたつばしょはきっとぼくがあきらめたみらいで)

君が立つ場所はきっと僕が諦めた未来で

(えらんだものがちがうからわかりあえないこともあるけど)

選んだものが違うから分かり合えないこともあるけど

(あきらめたやつがくちをだしてゆびさしてわらうなんて)

諦めた奴が口を出して指差して笑うなんて

(おかしいだろ？)

おかしいだろ？

(きらいだ、ぼくは．．．)

嫌いだ、僕は...