蜜を嗜む

(うらやむこころとしんぼうばっか)

羨む心と辛抱ばっか

(ふがいないぼくのこんじょうそのざれごとを)

不甲斐ない僕の根性　その戯言を

(ちょっときいてきょうかんしてよ)

ちょっと聞いて共感してよ

(さんざんゆめをかいてなえて)

散々夢を描いて萎えて

(なにもないこれまでってやつをなげいて)

何もない"これまで"ってヤツを嘆いて

(へんなめいしんずっとにぎって)

変な迷信ずっと握って

(ちょっとないたってなにもかわんないし)

ちょっと泣いたって　何も変わんないし

(なにもかわんないとただのくずらしい)

何も変わんないと　ただの屑らしい

(くずになったってとくをしないもんな)

屑になったって　得をしないもんな

(ただむだにいきているあいだに)

ただ無駄に生きている間に

(もどれないほどまがりくさってた)

戻れない程曲がり腐ってた

(きみのすべてがほしい)

君の全てが欲しい

(つまらないぼくのからばこに)

つまらない僕の空箱に

(きみのさいのうつめてしまいたい)

君の才能詰めてしまいたい

(どうしてもきみがいい)

どうしても君がいい

(ぼくがぼくのままでいきても)

僕が僕のままで生きても

(きみとおなじしあわせはないだろ)

君と同じ幸せはないだろ？

(だれかのふこうがみつだなんて)

誰かの不幸が蜜だなんて

(おもいたくないきもちのうらがわで)

思いたくない気持ちの裏側で

(すこしぺろってにやついてる)

少しペロッてにやついてる

(もっとせいじつにじんせいをとらえたいな)

もっと誠実に　人生を捉えたいな

(とらえたとこでなんもかわんないけど)

捉えたとこで　何も変わんないけど

(かわんないとあきらめたこえで)

変わんないと　諦めた声で

(だらしなくえがいたりそうがさ)

だらしなく描いた理想がさ、

(このさきのみちをただにごしてる)

この先の道をただ濁してる

(あまいしるをすすりたい)

甘い汁を啜りたい

(ずるくてすごいやつらだけが)

狡くて凄い奴らだけが

(とくをしているこんなせかいでさ)

得をしているこんな世界でさ

(あまいみつをなめたい)

甘い蜜を舐めたい

(だれかのふこうをあじわって)

誰かの不幸を味わって

(いきるげすにはなりたくないけど)

生きる下衆にはなりたくないけど

(さいていなんだよ)

最低なんだよ

(ぼくらなりやまないんだよくのれんさ)

僕ら鳴り止まないんだ　欲の連鎖

(さいあくなんだよ)

最悪なんだよ

(ひとのこうふくばっかきらうじゅうだい)

人の幸福ばっか嫌う　十代

(ぜんぜんなんだよ)

全然なんだよ

(ただのぼんようだってしってないて)

ただの凡庸だって知って泣いて

(したさきゆるやかにしびれてく)

舌先緩やかに痺れてく

(きみのすべてがほしい)

「君の全てが欲しい」

(きみのすべてがほしい)

君の全てが欲しい

(ふりやまぬあめとしょうらいに)

降り止まぬ雨と将来に

(きみのさいのうさしてあるきたい)

君の才能差して歩きたい

(しあわせになってみたい)

幸せになってみたい

(すこしでもぼくがありのまま)

少しでも僕がありのまま

(いきるほうほうをねがったんだよ)

生きる方法を願ったんだよ