三四郎

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(おとこはれいのごとく、)

男は例のごとく、

(にやにやわらっている。)

ニヤニヤ笑っている。

(そのくせことばつきは)

そのくせ言葉つきは

(どこまでもおちついている。)

どこまでも落ち着いている。

(どうもけんとうがつかないから、)

どうも見当が付かないから、

(あいてになるのをやめてだまってしまった。)

相手になるのをやめて黙ってしまった。

(するとおとこが、こういった。)

すると男が、こう言った。

(くまもとよりとうきょうはひろい。)

熊本より東京は広い。

(とうきょうよりにほんはひろい。)

東京より日本は広い。

(にほんよりでちょっときったが、)

日本よりでちょっと切ったが、

(さんしろうのかおをみるとみみをかたむけている。)

三四郎の顔を見ると耳を傾けている。

(「にほんよりあたまのなかのほうがひろいでしょう」といった。)

「日本より頭の中のほうが広いでしょう」と言った。

(とらわれちゃだめだ。)

とらわれちゃだめだ。

(いくらにほんのためをおもったってひいきのひきたおしになるばかりだ)

いくら日本のためを思ったって贔屓の引き倒しになるばかりだ

(このことばをきいたとき、)

この言葉を聞いた時、

(さんしろうはしんじつにくまもとをでたようなこころもちがした。)

三四郎は真実に熊本を出たような心持ちがした。

(どうじにくまもとにいたときのじぶんはひじょうにひきょうであったとさとった。)

同時に熊本にいた時の自分は非常に卑怯であったと悟った。

(そのばんさんしろうはとうきょうについた。)

その晩三四郎は東京に着いた。

(ひげのおとこはわかれるときまでなまえをあかさなかった。)

髭の男は別れる時まで名前を明かさなかった。

(さんしろうはとうきょうへつきさえすれば、)

三四郎は東京へ着きさえすれば、

など

(このくらいのおとこはいたるところにいるものとしんじて、)

このくらいの男は到る所にいるものと信じて、

(べつにせいめいをたずねようともしなかった。)

べつに姓名を尋ねようともしなかった。

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