still ／ 魔王魂（森田交一）

(１びょうももどらないとけいのはりを)

1秒も戻らない 時計の針を

(ながめてはなみだのあとをかわかす)

眺めては涙の 跡を乾かす

(むねのあなをふさぐかぎをあなたは)

胸の穴を塞ぐ 鍵をあなたは

(にぎりしめたままですがたをけした)

握りしめたままで 姿を消した

(たちどまるにはときがながすぎて)

立ち止まるには 時が長すぎて

(こおるよるこわれそうなほどに)

凍る夜 壊れそうな程に

(いかないでまだあなたのおもいでのかけら)

行(い)かないで まだあなたの思い出の欠片

(このむねにあふれそうなまま)

この胸に溢れそうなまま

(いかないでずっとさりゆくあなたのにおいが)

行(い)かないでずっと 去りゆくあなたの匂いが

(せつなくてくるしくてまだ)

切なくて苦しくて まだ

(いろのきえたまちであなたとのひび)

色の消えた街で あなたとの日々

(あたまをよぎるときいきがたりない)

頭をよぎる時 息が足りない

(なみだをあめであらいながしても)

涙を雨で 洗い流しても

(かくせないむねのおくのすきま)

隠せない 胸の奥の隙間

(いかないでもうあなたがおしえてくれたゆめ)

行(い)かないでもう あなたが教えてくれた夢

(さいごまでみせてくれないの)

最後まで見せてくれないの

(いかないであなたふたりがやくそくしたばしょ)

行(い)かないであなた 二人が約束した場所

(いつまでもむねのおくまだ)

いつまでも胸の奥 まだ

(どうしてこんなせかいせんのなか)

どうしてこんな 世界線の中

(じかんがもどればあのころになんてなんどでも)

時間が戻ればあの頃に なんて何度でも

(ねがったけどかなわない)

願ったけど叶わない

(いかないでずっとあなたのおもいでのかけら)

行かないでずっと あなたの思い出の欠片

(このむねにあふれそうなまま)

この胸に 溢れそうなまま

(いかないであなたふたりがやくそくしたばしょ)

行かないであなた 二人が約束した場所

(いつまでもむねのおくまだ)

いつまでも胸の奥 まだ

(ひとりにしないでわるいところすべてなおすから)

一人にしないで 悪いところ全てなおすから

(もういちどほほえんであなた)

もう一度 微笑んであなた

(ひとりにしないできすをしてつよくだきしめて)

一人にしないで キスをして 強く抱きしめて

(せつなくてくるしくてまだ)

切なくて苦しくて まだ

(ｌｏｖｉｎｇ　ｓｔｉｌｌ)

loving still