ウシロノショウメン

(みがってならみかんせいなら)

身勝手なら　未完成なら

(だきしめていっしょにきて)

抱きしめて　一緒に来て

(わらっていたにちじょうはもどらないの)

笑っていた日常は　戻らないの

(えぐったままさわってほら)

抉ったまま触って　ほら

(いたみなどなれたから)

痛みなど　慣れたから

(ねえまだはじまったばかり)

ねえまだ　始まったばかり

(ゆがんでいくかわっていく)

歪んでいく　変わっていく

(あいしてたへいぼんは)

愛してた"平凡"は

(ちまみれでもどらないくるったせかいへ)

血まみれで戻らない　狂った世界へ

(ねがってまだたりないのに)

願ってまだ足りないのに

(あいしていたいだなんて)

愛していたいだなんて

(そんなきょうきをてにはしるはしる)

そんな凶器を手に　走る　走る

(とじこめていたのはじゅんなこいごころ)

閉じ込めていたのは　純な恋心

(ふれてとけていまいたみにかわった)

触れて溶けて　今　痛みに変わった

(くりかえすいみにすがりつづけてる)

繰り返す意味に　縋り続けてる

(しんじられないのもうなにもかもが)

信じられないの　もう何もかもが

(きつねはわらった「はんにんはだあれ？」)

狐は笑った　｢犯人はだあれ？｣

(うしろのしょうめんでまってるね)

後ろの正面で　待ってるね

(そまってしまえかわってしまえ)

染まってしまえ　変わってしまえ

(きみのいないせかいなら)

君のいない世界なら

(みがってでもみかんせいでもかきかえよう)

身勝手でも　未完成でも　書き変えよう

(つめたいなくるしいな)

冷たいな　苦しいな

(やすっぽいこんないたみ)

安っぽいこんな痛み

(いとしくてかなしいいままたぶたいへ)

愛しくて悲しい　今　また舞台へ

(ときはなつかんじょうがゆるされるのなら)

解き放つ感情が　ゆるされるのなら

(ふれてとけてさあおかしつくそう)

触れて溶けて　さあ　侵し尽くそう

(くりかえすこえできみをさがしてる)

繰り返す声で　君を探してる

(いますぐいくからもうはなさないよ)

今すぐいくから　もう離さないよ

(きつねはわらった「はんにんはだあれ？」)

狐は笑った　｢犯人はだあれ？｣

(うしろのしょうめんは)

後ろの正面は

(くりかえすいみがなくなるときまで)

繰り返す意味が　なくなる時まで

(きみだけをみてるあいしているんだ)

君だけを見てる　愛しているんだ

(きつねはわらった「はんにんはだあれ？」)

狐は笑った　｢犯人はだあれ？｣

(うしろのしょうめんでまってるね)

後ろの正面で　待ってるね

(ふたりのしあわせなけつまつへ)

二人の幸せな　結末へ