Butterfly

(だれにもきこえないひめいがうちがわでひびく)

誰にも聞こえない悲鳴が内側で響く

(きづかないふりしたひとが)

気づかないふりした人が

(きづかれるのをまってる)

気づかれるのを待ってる

(いつかしったなにかのことばを)

いつか知った何かの言葉を

(おもいよろいのように)

重い鎧のように

(このからだをまもるあまりに)

この体を守るあまりに

(うごきをにぶくした)

動きを鈍くした

(ひからなかったくつのこと)

光らなかった靴のこと

(わすれてしまったうたのこと)

忘れてしまった歌のこと

(なくさないではこんでいく)

失くさないで運んでいく

(やりかたはないときめている)

やり方はないと決めている

(だれにもきこえないひめいがうちがわでひびく)

誰にも聞こえない悲鳴が内側で響く

(ためいきむねにてをあてさせたのは)

ため息　胸に手を当てさせたのは

(だれだろう)

誰だろう

(あしたうまれかわったって)

明日生まれ変わったって

(けっきょくはじぶんのうまれかわり)

結局は自分の生まれ変わり

(ぜんぶきらいなままで)

全部嫌いなままで

(あいされたかったりょうさんがた)

愛されたかった量産型

(このこころじぶんのもの)

この心自分のもの

(せかいをどうにでもつくりかえる)

世界をどうにでも作り変える

(どういじればどうなるか)

どういじればどうなるか

(ほんとうはちゃんとしっているずっと)

本当はちゃんと知っている　ずっと

(だれかのかかげたはたをめじるしにして)

誰かの掲げた旗を目印にして

(おとなしくあるくけど)

おとなしく歩くけど

(つくったはたをかくしている)

作った旗を隠している

(このままおわるものだって)

このまま終わるものだって

(なんとなくさとり)

なんとなく悟り

(わらってあるくけど)

笑って歩くけど

(つくったはたがすてられない)

作った旗が捨てられない

(ひからなくなったくつのひかり)

光らなくなった靴の光

(わすれてしまったうたのうた)

忘れてしまった歌の唄

(なくさないではこんでいく)

失くさないで運んでいく

(やりかたをじょうずにできている)

やり方を上手にできている

(なみだはきみにはねをもらって)

涙は君に羽根をもらって

(きらきらよろこんでとんだおどった)

キラキラ喜んで飛んだ踊った

(あまりにもきれいだから)

あまりにもきれいだから

(あいされなかったりょうさんがた)

愛されなかった量産型

(かなしいほどつよいたましい)

悲しいほど強い魂

(どれだけにくんでもきえないけせない)

どれだけ憎んでも消えない消せない

(なによりもきれいなこと)

なによりも綺麗なこと

(ほんとうはもっとしっているずっと)

本当はもっと知っているずっと

(なみだはきみにはねをもらって)

涙は君に羽根をもらって

(きらきらよろこんでとんだおどった)

キラキラ喜んで飛んだ踊った

(きえてしまうさいごまで)

消えてしまう最後まで

(いのちをうたったりょうさんがた)

命を歌った量産型

(そのこころじぶんのもの)

その心自分のもの

(きみがみたものからうまれてゆく)

君が見たものから生まれてゆく

(なによりもきれいなこと)

なによりも綺麗なこと

(ほんとうはもっとしっているずっと)

本当はもっと知っているずっと