half of me

(のみものでもかいにいくようにきみは「じゃあね」といった)

飲み物でも買いに行くように君は「じゃあね」といった

(しめたどあのおとがおもくひびいてこのむねをひきさいた)

閉めたドアの音が重く響いてこの胸を引き裂いた

(きみがおいていたざっしにはこっぷのしみができて)

君が置いていた雑誌にはコップのシミができて

(かわいてきえるかとおもったらあざのようにのこった)

乾いて消えるかと思ったら痣のように残った

(あたりまえはいつももろいきみがいないせかいがまってる)

当たり前はいつももろいキミがいない世界が待ってる

(いつものようなぼくでいられるけどだれにもきづかれずにないていた)

いつものような僕でいられるけど誰にも気づかれずに泣いていた

(なにをみてもなににふれていてもふたりでわけあったことにきづく)

何を見ても何に触れていても二人で分け合ったことに気付く

(きゅうくつだったよるほどいとしくていたみだけがそばにいた)

窮屈だった夜ほど愛しくて痛みだけがそばにいた

(あたらしいきすをいくつもしてぬりかえたつもりでも)

新しいキスをいくつもして塗り替えたつもりでも

(きみというくうはくはうまらないあのひからずっと)

君という空白は埋まらないあの日からずっと

(かかえたきずはかたちをかえいつしかからだのいちぶになる)

抱えた傷は形を変えいつしか体の一部になる

(ひとはどうしてかなえられぬものをひきずりながらいきていくのだろう)

人はどうして叶えられぬものを引きずりながら生きていくのだろう

(なにをみてもなにをかんじててもふたりでわけあったことにきづく)

何を見ても何を感じてても二人で分け合ったことに気付く

(ぼくはこれからもさがすのだろううしなわれたはんぶんを)

僕はこれからも探すのだろう失われた半分を

(なにをのこしなにをすてればいいなにをわすれなにをねがえばいい)

何を残し何を捨てればいい何を忘れ何を願えばいい

(だれもがまよいさがしつづけてるこわれやすいえいえんを)

誰もが迷い探し続けてる壊れやすい永遠を

(うしなわれたはんぶんを)

失われた半分を