ヒス

(あくのくらしはいいくらし)

悪の暮らしはいい暮らし

(２まいのくちびるでれきしはかたる)

2枚の唇で歴史は語る

(だれにおそわることもなく)

誰に教わることもなく

(そまりいろづくのは)

染まり色づくのは

(あたらしいわな)

新しい罠

(あのねあのねあのねひすひすひす)

あのね　あのね　あのね　ヒス　ヒス　ヒス

(じつがくなどないよろこびなどで)

実学などない喜びなどで

(ひすひすひすひすひすひす)

ヒス　ヒス　ヒス　ヒス　ヒス　ヒス

(うらむものごとくうきょなことでしょう)

恨む物事　空虚なことでしょう

(あのねあのねひすひすひす)

あのね　あのね　ヒス　ヒス　ヒス

(ひすひすひすひすひすひす)

ヒス　ヒス　ヒス　ヒス　ヒス　ヒス

(おさなさがうけとめられないことをしらない)

幼さが受け止められないことを知らない

(あなたにはあなたにはなんもなんもなんもないのよ)

あなたには　あなたには何も　何も　何もないのよ

(だからおこらないでおねがい)

だから怒らないで　お願い

(いまおねがいからのことばでつないだおもい)

今　お願い　空の言葉で繋いだ想い

(ただれぬように)

爛れぬように

(ないたひとたち)

泣いた人たち

(ちのうみからにじみだすきおくで)

血の海から滲み出す記憶で

(もとのくらしにかえりましょう)

元の暮らしに返りましょう

(２まいのくちびるでしんとはかたる)

2枚の唇で信徒は語る

(こまったことがない)

困ったことがない

(こまったひとならみたことあるかもな)

困った人なら見たこと　あるかもな

(ふまんのたねまいている)

不満の種　蒔いている

(ただしいことからにげているだけ)

正しいことから逃げているだけ

(あのねあのねあのねひすひすひす)

あのね　あのね　あのね　ヒス　ヒス　ヒス

(まっさらからまちがってしまうの)

まっさらから間違ってしまうの

(ひすひすひすひすひすひす)

ヒス　ヒス　ヒス　ヒス　ヒス　ヒス

(うらむあいてもかんがえてはいるの)

恨む相手も考えてはいるの

(あのねあのねひすひすひす)

あのね　あのね　ヒス　ヒス　ヒス

(ひすひすひすひすひすひす)

ヒス　ヒス　ヒス　ヒス　ヒス　ヒス

(すこやかがしあわせをとおざけているなんて)

健やかが幸せを遠ざけているなんて

(あなたにはあなたにはなんもなんもなんもないのよ)

あなたには　あなたには何も　何も　何もないのよ

(きずをつけないことおねがい)

傷を付けないことお願い

(このおねがいたいわもしずむうみのそこまで)

この　お願い　対話も沈む海の底まで

(あくのくらしはいいくらし)

悪の暮らしはいい暮らし

(あくのくらしはいいくらし)

悪の暮らしはいい暮らし

(そうだ)

そうだ

(あくのくらしはいいくらし)

悪の暮らしはいい暮らし

(あかるいからねあまりにも)

明るいからね　あまりにも

(あのねあのねあのねひすひすひす)

あのね　あのね　あのね　ヒス　ヒス　ヒス

(じつがくなどないよろこびなどで)

実学などない喜びなどで

(ひすひすひすひすひすひす)

ヒス　ヒス　ヒス　ヒス　ヒス　ヒス

(うらむものごとくうきょなことでしょう)

恨む物事　空虚なことでしょう

(あのねあのねひすひすひす)

あのね　あのね　ヒス　ヒス　ヒス

(ひすひすひすひすひすひす)

ヒス　ヒス　ヒス　ヒス　ヒス　ヒス

(おさなさがうけとめられないことをしらない)

幼さが受け止められないことを知らない

(くりかえすれきしいたみあやまち)

繰り返す歴史　痛み　過ち

(あなたにはあなたにはなんもなんもなんもないのよ)

あなたには　あなたには何も　何も　何もないのよ

(あなたにはあなたにはなんもなんもなんもないのよ)

あなたには　あなたには何も　何も　何もないのよ

(だからおこらないでおねがい)

だから怒らないで　お願い

(いまおねがいからのことばでつないだおもい)

今　お願い　空の言葉で繋いだ想い

(かわれるように)

変われるように

(はなせるように)

話せるように

(ふるえたひびきしんでくからだで)

震えた日々　軋んでく身体で

(ただれぬように)

爛れぬように

(ないたひとたち)

泣いた人たち

(ちのうみからにじみだすきおくで)

血の海から滲み出す記憶で