もう一度

(わたしをよぶやさしいこえが)

私を呼ぶ優しい声が

(いまでもみみにのこっているから)

今でも耳に残っているから

(かえりみちのかいだんをのぼるのをきらって)

帰り道の階段を　上るのを嫌って

(いつもとおまわりのみちをえらんでいたから)

いつも遠回りの道を　選んでいたから

(わたしもきょうはこのさかみちを)

私も今日はこの坂道を

(あるいたのわすれるまではつらい)

歩いたの　忘れるまではつらい

(わすれてはいけないわたしのたいせつなひと)

忘れてはいけない　私の大切な人

(わたしをよぶやさしいこえが)

私を呼ぶ優しい声が

(いまでもみみにのこっているから)

今でも耳に残っているから

(まだすべてはうけいれられない)

まだすべては受け入れられない

(もうきくことはないそのこえを)

もう聞くことはないその声を

(せめてゆめのなかできかせて)

せめて夢の中で聞かせて

(わたしはいつもにがてなみんなのなかから)

私はいつも苦手な　みんなの中から

(ひとりはなれようとしたから)

一人離れようとしたから

(そのたびにしんぱいしながら)

そのたびに心配しながら

(となりにきてくれたね)

隣に来てくれたね

(あのときわたしはほうっておいてほしかった)

あの時私は放って　おいて欲しかった

(そしていまはわたしがひとりはなれても)

そして今は私が　一人離れても

(もうだれもきてくれなかった)

もう誰も来てくれなかった

(それでよかったけどね)

それで良かったけどね

(やっぱりさびしかったいまごろやっとわかった)

やっぱり淋しかった　今頃やっとわかった

(いっしょにすごしたなにげない)

一緒に過ごした何気ない

(じかんをいまでもおもいだすから)

時間を今でも思い出すから

(そのたびにすこしないているよ)

そのたびに少し泣いているよ

(もういちどあいたくなるけど)

もう一度会いたくなるけど

(それはもうかなわない)

それはもう叶わない

(ときどきくちぐせをまねては)

時々口癖をまねては

(なつかしくなりすこしわらうの)

懐かしくなり少し笑うの

(わたしをよぶやさしいこえが)

私を呼ぶ優しい声が

(いまでもみみにのこっているから)

今でも耳に残っているから

(まだすべてはうけいれられない)

まだすべては受け入れられない

(もうきくことはないそのこえをもういちど)

もう聞くことはないその声を　もう一度

(ひとはみなわかれをつげなければ)

人はみな別れを告げなければ

(いけないときがきてしまうけど)

いけない時が来てしまうけど

(これはひとつのはじまりだから)

これは一つの始まりだから

(まえをむいてすすんでいくから)

前を向いて進んで行くから

(しあわせなばしょからみまもっていて)

幸せな場所から見守っていて