I beg your hate

(ｌとｒふたりでひとつずつみみにつけた)

LとR ふたりで一つずつ耳につけた

(おなじせいふくねむたげなかお)

同じ制服　眠たげな顔

(ものういかいわのせてはしるばす)

物憂い会話　乗せて走るバス

(ひだりにいるのにｒみぎにいるのにｌ)

左にいるのにR 右にいるのにL

(ふしぎがるきみのすこしのみじろぎで)

不思議がる君の　少しの身じろぎで

(いやふぉんこーどひっぱられて)

イヤフォンコード引っ張られて

(ぼくはだまってくびをひだりにかたむける)

僕は黙って首を左に傾ける

(それだけのことがほこらしかった)

それだけのことが誇らしかった

(せかいじゅうのおとなとこどものゆううつを)

世界中の大人と子供の憂鬱を

(いらだたしさをふきげんをはんもんをじゅうあつを)

苛立たしさを不機嫌を　煩悶を重圧を

(すりきれたこえでうたっているうた)

摩り切れた声で　歌っている歌

(なにものかになれってうるさくようきゅうする)

何者かになれって　煩く要求する

(しゃかいからにげだしたがっている)

社会から逃げ出したがっている

(だけどにげみちはｌとｒでふさいでる)

だけど逃げ道は　LとRで塞いでる

(うたいてのひめいがぼくたちをみたす)

歌い手の悲鳴が　僕たちを満たす

(ｌとｒいつからちがうおとがきこえてた？)

LとR いつから違う音が聴こえてた？

(ひざをたたくゆびさきのりずむ)

膝をたたく指先のリズム

(きづけばすこしずつずれはじめてた)

気づけば少しずつ　ずれ始めてた

(このあるばむおわるまでのっていこうよって)

このアルバム終わるまで　乗って行こうよって

(きみがいったからないしょでりぴーとにした)

君が言ったから　内緒でリピートにした

(でもがっこうまえのばすていわすれて)

でも学校前のバス停　忘れて

(きみはすくばさげてたちあがった)

君は　スクバ提げて立ち上がった

(いやふぉんこーどひっぱられてぬけた)

イヤフォンコード引っ張られて抜けた

(ぼくたちのなかのみじゅくであやふやな)

僕たちの中の　未熟であやふやな

(いきぐるしさをふゆかいをいわかんをけんえんを)

息苦しさを不愉快を　違和感を倦厭を

(かわりにことばにしてくれたうた)

かわりに言葉にしてくれた歌

(なにものかになれってうるさくようきゅうする)

何者かになれって　煩く要求する

(しゃかいからにげだしたかったんだ)

社会から逃げ出したかったんだ

(だけどにげみちはｌとｒにとじこめる)

だけど逃げ道は　LとRに閉じ込める

(ぼくたちのひめいはぼくたちをこがす)

僕たちの悲鳴は　僕たちを焦がす

(もしきみがこのいやふぉんをあんぷにかえて)

もし君がこのイヤフォンを　アンプに替えて

(みんなでこのうたをうたおうというのなら)

みんなでこの歌を　歌おうと言うのなら

(ぼくはあんぷをぶっこわすだろう)

僕はアンプをぶっ壊すだろう

(ｉｂｅｇｙｏｕｒｈａｔｅ)

I beg your hate