なくもんか

(「ひょっとしたらみんなひとりぼっちであるいているんじゃないかな」)

「ひょっとしたら皆ひとりぼっちで 歩いているんじゃないかな」

(しょいこんださびしさをうちあけるわけもなく)

背負い込んだ寂しさを 打ち明けるわけも無く

(またいくつものせなかがとおくなる)

またいくつもの背中が遠くなる

(あいそうわらいだけはうまくなってさおとなにはなれたけど)

愛想笑いだけは上手くなってさ 大人にはなれたけど

(ぼくがえがいてたのはそんなものじゃないんだよ)

僕が描いてたのは そんなものじゃないんだよ

(もっとつよくてやさしいはずのぬくもり)

もっと強くて優しいはずの温もり

(だれかがさしのべてくれてるそのてをにぎるゆうきがぼくにあるかな)

誰かが差し伸べてくれてる その手を握る勇気が僕にあるかな

(ささいななんでもないきょりがちっぽけなこのこころをいつもためしてる)

ささいな何でも無い距離が ちっぽけなこの心をいつも試してる

(なみだのかずだけえがおがあるんだそうわかってるはずなのに)

涙のかずだけ 笑顔があるんだ そう わかってるはずなのに

(きみのまえではなぜかつよがるよまだすなおにはなれなくて)

君の前では なぜか強がるよ まだ素直にはなれなくて

(かなしいできごともうれしいできごともそうつながれたらいいのに)

悲しい出来事も 嬉しい出来事も そう つながれたらいいのに

(そうやってぼくらはひとつひとつねこころをひろっていくんだ)

そうやって 僕らは ひとつひとつね 心を 拾っていくんだ

(しっぱいもうらぎりもいやなにゅーすもごちゃまぜにむねふさいで)

失敗も裏切りも嫌なニュースも ごちゃまぜに胸ふさいで

(みえないふりしたってさそりゃいきていけるけど)

見えないふりしたってさ そりゃ生きていけるけど

(でもぼくはまだにげたくはないんだ)

でも僕はまだ逃げたくはないんだ

(どしゃぶりくずれていくあめがまただれかのこえをかきけしていくよ)

どしゃぶり 崩れていく雨が また誰かの声をかき消していくよ

(そこにはこまったかおをしてぼくとおなじさびしさをだいたきみがいる)

そこには困った顔をして 僕と同じ寂しさを抱いた君がいる

(ただしい”こたえ”なんてわかるわけないけどそうあきらめたくはないんだ)

正しい”答え”なんて わかるわけないけど そう あきらめたくはないんだ

(だってきみがいてだってぼくがいてこころはもとめているんだ)

だって君がいて だって僕がいて 心は 求めているんだ

(「わかりあうってことはゆるしあうってこと」)

「わかりあうってことは ゆるしあうってこと」

(”まよい”や”ふあん”でさえぼくらの”いちぶ”なんだよ)

”迷い”や”不安”でさえ僕らの”いちぶ”なんだよ

(ひとつひとつのなみだをちゃんとおぼえておこう)

ひとつ ひとつの涙を ちゃんと覚えておこう

(ほらまたきみとわらいあえたら)

ほらまた君と 笑いあえたら

(えがおのかずだけなみだがあるんだそうわかってはいるけど)

笑顔のかずだけ 涙があるんだ そう わかってはいるけど

(からしたこえでなんどもつたえるよきみだけにはとどいてほしいから)

からした声で 何度も伝えるよ 君だけには届いてほしいから

(ないてくれるならわらってくれるならそうつよくなれるきがするよ)

泣いてくれるなら 笑ってくれるなら そう 強くなれる気がするよ

(そうやってぼくらはひとつひとつねこころをつないでいくんだ)

そうやって 僕らは ひとつひとつね 心を つないでいくんだ