BLANK　POST

(そうやってぼくたちは)

そうやって僕たちは

(はじくすいせいでなんどもきずぐちぬりなおしてた)

弾く水性で何度も傷口塗り直してた

(あぁどれくらいはなせばわかってくれるのかとおもってた)

あぁどれくらい話せば分かってくれるのかと思ってた

(もうかぎりあるこころこすれてにごってよくばっかりで)

もう限りある心擦れて濁って欲ばっかりで

(ちっちゃなｔｖのなかでじぶんをはかってくなんておかしい)

ちっちゃなTVの中で自分を測ってくなんておかしい

(こころがもったいないよな)

心が勿体ないよな

(かわいてしまったきずぐちに)

乾いてしまった傷口に

(なにいろをいろどったところではじいてしまうんだよね)

何色を彩ったところで弾いてしまうんだよね

(ねぇどうしてぼくたちのことばは)

ねぇどうして僕たちの言葉は

(すいせいのようにきえやすいのだろう)

水性のように消えやすいのだろう

(かわいたらもはくしにはもどらないそんなきがして)

乾いたらもう白紙には戻らないそんな気がして

(なんであかるいいろほどそまりにくくて)

なんで明るい色程そまりにくくて

(こんなにもいたんでしまうのだろう)

こんなにも傷んでしまうのだろう

(むかしからだったじだいはぼくを)

昔からだった時代は僕を

(どこかへおいてきぼりにして)

どこかへ置いてきぼりにして

(きみとぼくのあいだにうまれてしまったれいてんしーは)

君と僕の間に生まれてしまったレイテンシーは

(きっともううまらないのかな)

きっともう埋まらないのかな

(ねぇどうしてぼくたちに)

ねぇどうして僕たちに

(いらないことばはゆせいみたくおちにくい)

いらない言葉は油性みたく落ちにくい

(ねぇぼくはいつからだれかのらくがきで)

ねぇ僕はいつから誰かの落書きで

(うもれてしまったのだろう)

埋もれてしまったのだろう

(あぁ)

あぁ

(どれだけはなせばわかってくれるのかとおもっていた)

どれだけ話せば分かってくれるのかと思っていた

(いたけど)

いたけど

(どうしたってぼくたちは)

どうしたって僕たちは

(はじくすいせいでなんどもじぶんをぬりかえす)

弾く水性で何度も自分を塗り返す

(かわくまでもうすこしだから)

乾くまでもう少しだから

(ぽすとにいれてぼくにとどくまでは)

ポストに入れて僕に届くまでは

(もうだれにもけさせやしない)

もう誰にも消させやしない