ダメ人間より/蒼野みどりfeat.可不

(ただろうひした)

ただ浪費した

(ついやしたじかんだといえばきこえだけはいいのに)

費やした時間だと言えば聞こえだけはいいのに

(ただろうひした)

ただ浪費した

(それだけのじんせいでした)

それだけの人生でした

(あてもなくあるいていたひびが)

当てもなく歩いていた日々が

(いみなんかもとめちゃいなかったひびが)

意味なんか求めちゃいなかった日々が

(ぼくをみすかすようにあざわらって)

僕を見透かすように嘲笑って

(なにものにもなれないまま)

何者にも成れないまま

(こんなせかいだとうれいたってもう)

こんな世界だと憂いたってもう

(しんじまいたいなんてねがったってもう)

死んじまいたいなんて願ったってもう

(ぼくをかたちづくるきおくなんてものもあいまいで)

僕を形作る記憶なんてものも曖昧で

(あぁこれがぼくがにんげんたるゆえんだって)

あぁこれが僕が人間たる所以だって

(しらされた)

知らされた

(しらされた)

知らされた

(くだらないひびがつまらないまいにちが)

くだらない日々が　つまらない毎日が

(みみをつんざいたせいじゃくのふたもじがこんなにもいとおしくかんじた)

耳を劈いた「静寂」の二文字がこんなにも愛おしく感じた

(ねむれないよるにいやほんからながれるおんがくだけがすくいになって)

眠れない夜にイヤホンから流れる音楽だけが救いになって

(あぁどっかへいぼんなぼくがすこしだけかがやいているきがして)

あぁどっか平凡な僕が少しだけ輝いている気がして

(なんてげんじつとうひでんしのむこうにつながっている)

なんて現実逃避、電子の向こうに繋がっている

(せかいにだけいばしょがあったようなきがした)

世界にだけ居場所があったような気がした

(くだらないくだらないくだらない)

くだらない　くだらない　くだらない

(くだらないくだらないくだらない)

くだらない　くだらない　くだらない

(こんなじんせいがすくわれたきがしたんだ)

こんな人生が救われた気がしたんだ

(それでもいきをするっておろかなぼくだって)

それでも息をするって　愚かな僕だって

(さげすんだよるはきっとあしたをまだくりかえす)

蔑んだ夜はきっと明日をまだ繰り返す

(まだいのちなんてすてられなくて)

まだ命なんて捨てられなくて

(ぶざまなもんなんだってくりかえしてみたって)

無様なもんなんだって繰り返してみたって

(もうすてられないや)

もう捨てられないや

(よわきなぼくだから)

弱気な僕だから

(しんじたものがすくわれるのなら)

信じたものが救われるのなら

(じんるいみなすくわれるだろうな)

人類皆救われるだろうな

(かみさまなんてそんざいしなくて)

神様なんて存在しなくて

(めにみえるものだけしんじたくて)

目に見えるものだけ信じたくて

(ただいっしょうきみととなりでわらいあっていたかったって)

「ただ一生君と隣で笑い合って居たかったって」

(そんなあいをきょうもうたって)

そんな愛を今日も歌って

(ねむれないよるをすごすじかんはどうしようもなくぶざまにかんじて)

眠れない夜を過ごす時間はどうしようもなく無様に感じて

(いみのないじかんをただとかしていくてんじょうはかわらずに)

意味のない時間をただ溶かしていく天井は変わらずに

(ぼやけたまめでんきゅうのせかいはみらいをみているようだった)

ぼやけた豆電球の世界は未来を見ているようだった

(もどれないかこにすがったよるでした)

戻れない過去に縋った夜でした

(それでもいきているってごうまんなぼくだって)

それでも生きているって傲慢な僕だって

(さけんだこえはきっとかすれてとどかないままで)

叫んだ声はきっと掠れて届かないままで

(まだひとりだっていきできなくてぶざまなもんなんだってくりかえしてみたって)

まだ独りだって息できなくて無様なもんなんだって繰り返してみたって

(もうすてられないな)

もう捨てられないな

(ぶざまなぼくですら)

無様な僕ですら

(はいけいみらいのぼくへ)

拝啓　未来の僕へ

(たんたんとすごすひびはかわっていますか)

淡々と過ごす日々は変わっていますか

(まもりたいひとはまもれてますか)

守りたい人は守れてますか

(しんじたものはかわってませんか)

信じたものは変わってませんか

(かりにかわったとしてなにかをしんじていられてますか)

仮に変わったとして何かを信じていられてますか

(だらしないきみはそうかんたんにはかわらないだろうけどさ)

だらしない君はそう簡単には変わらないだろうけどさ

(かわらずおんがくはすきですか)

変わらず音楽は好きですか

(まだねむれないひびをすごしてますか)

まだ眠れない日々を過ごしてますか

(あのころすくわれたようにだれかをすくうことはできていますか)

あの頃救われたように誰かを救うことはできていますか

(どうしようもなかったなってわらえていますか)

どうしようもなかったなって笑えていますか

(それと)

それと

(みらいはきっといいものになっていますか)

未来はきっといいものになっていますか

(それでもいきているっておろかなぼくだって)

それでも生きているって愚かな僕だって

(はきだしたよるはきっとあしたもまだくりかえす)

吐き出した夜はきっと明日もまだ繰り返す

(まだいのちなんてすてられなくてぶざまなもんなんだってくりかえしてみたって)

まだ命なんて捨てられなくて無様なもんなんだって繰り返してみたって

(まだしねやしないな)

まだ死ねやしないな

(よわきなぼくだから)

弱気な僕だから

(はいけいみらいのぼくへ)

拝啓　未来の僕へ

(たんたんとすごすにちじょうはかわっていますか)

淡々と過ごす日常は変わっていますか

(まもりたいひとはまもれてますか)

守りたい人は守れてますか

(しんじたものはかわってませんか)

信じたものは変わってませんか

(かりにかわったとしてなにかをしんじていられてますか)

仮に変わったとして何かを信じていられてますか

(だらしないきみはそうかんたんにはかわらないだろうけどさ)

だらしない君はそう簡単には変わらないだろうけどさ

(かわらずおんがくはすきですか)

変わらず音楽は好きですか

(まだねむれないひびをすごしていますか)

まだ眠れない日々を過ごしていますか

(あのころすくわれたようにだれかをすくうことはできていますか)

あの頃救われたように誰かを救うことはできていますか

(どうしようもなかったなってわらえていますか)

どうしようもなかったなって笑えていますか

(それと)

それと