milk feat.初音ミク/あ子

(とにかくこいとはざいあくです)

とにかく恋とは罪悪です

(かつじからひろったきょうくんに)

活字から拾った教訓に

(あざけりをなげつけるひもあったけれど)

嘲りを投げつける日もあったけれど

(いまこのけつまつと)

いまこの結末と

(てんびんにかければ)

天秤にかければ

(ちょうどつりあっている)

丁度釣り合っている

(ばつをうけるみちすがら)

罰を受ける道すがら

(あなたのうでのなかでこときれ)

あなたの腕の中で事切れ

(つめたくかたまるからだを)

冷たく固まる体を

(おきざりにしたあのときに)

置き去りにしたあの時に

(こころまでいてついた)

心まで凍てついた

(あたしこれからは)

あたしこれからは

(あなたにとりついて)

あなたにとり憑いて

(ごぞうもろっぷもこおらせてあげるるる)

五臓も六腑も凍らせてあげるるる

(ひゅるる)

ひゅるる

(ちゃんとあたしのかおがみえるように)

ちゃんとあたしの顔が見えるように

(あなたのまえにうかんでいるわ)

あなたの前に浮かんでいるわ

(だからはいごになんてとらわれないで)

だから背後になんて囚われないで

(ただ)

ただ

(まえをむいて)

前を向いて

(つきのひかりをあびながら)

月の光を浴びながら

(からんとゆらしたうすいみずわり)

からんと揺らした薄い水割り

(きょうもかわらずしょっぱくしてのむのね)

今日も変わらずしょっぱくして飲むのね

(となりでながめど)

隣で眺めど

(わめけど)

喚けど

(さけべど)

叫べど

(あなたをすきとおる)

あなたを透き通る

(かたちのないあたしがあったこと)

形のないあたしが在ったこと

(いまはもうおとぎばなしみたい)

今はもう御伽噺みたい

(はなたばをうでのなかにだきしめ)

花束を腕の中に抱きしめ

(しずかにたむけるあしもと)

静かに手向ける足下

(かえせないきびすのいきさきを)

返せない踵の行き先を

(もう)

もう

(きめるべきよ)

決めるべきよ

(もどれないひを)

戻れない日を

(てばなせないまま)

手放せないまま

(くらやみでこぼしたみるくをすするるる)

暗闇でこぼしたミルクをすするるる

(ひゅるる)

ひゅるる

(このままたちどまりつづけるなら)

このまま立ち止まり続けるなら

(ゆめのなかまでおいかけるわ)

夢のなかまで追いかけるわ

(だからはいごになんてとらわれないで)

だから背後になんて囚われないで

(もう)

もう

(なみだをふいて)

涙を拭いて

(あたしこれからは)

あたしこれからは

(あなたにとりついて)

あなたにとり憑いて

(なみだもそのおもいでもぜんぶ)

涙もその思い出も全部

(こおらせてくだいてあげる)

凍らせて砕いてあげる

(あたしこれからは)

あたしこれからは

(あなたにとりついて)

あなたにとり憑いて

(ごぞうもろっぷもこおらせてあげるるる)

五臓も六腑も凍らせてあげるるる

(ひゅるる)

ひゅるる

(あたしのこいも)

あたしの恋も

(あなたのこどうも)

あなたの鼓動も

(つかいきってしまうくらいなら)

使い切ってしまうくらいなら

(もう)

もう

(とらわれないで)

囚われないで

(ただ)

ただ

(まえをむいて)

前を向いて

(ただまえをむいて)

ただ前を向いて