明けない夜を壊せ

(とりあえずふうとうをあけるひびくおんどひけるなにか)

とりあえず封筒を開ける　響く温度　弾ける何か

(くるしいともがくきみのこえききなれたわたしをどこへ)

「苦しい」ともがく君の声　聞きなれた私を何処へ？

(いみのないかけひきがおすきならばどうぞ)

意味のない駆け引きがお好きならば　どうぞ

(くうろんのようなゆめしばいだってかまわない)

空論のような　夢芝居だって構わない

(ぼくらいつのまにかふぃくしょんえいがのように)

僕ら　いつの間にかフィクション映画のように

(なにくわぬかおでこのまちのなか)

何食わぬ顔でこの街の中

(まだあけないよるへと)

まだ明けない夜へと

(てをのばしてるのこりずにせいいっぱいどうして)

手を伸ばしてるの　懲りずに精一杯　どうして？

(うらないしのあどばいすはさきょくたんすぎてすがることもない)

占い師のアドバイスはさ　極端すぎて　すがることもない

(いちぺーじさきのみらいはつめたすぎてかたまりそうだ)

一ページ先の未来は　冷たすぎて　固まりそうだ

(きやすめざれごともひとりごともなれた)

気休め　戯言も独り言も慣れた

(きみのねいきすくえないなんてなきそうだ)

君の寝息　救えないなんて泣きそうだ！

(ぼくらあたりまえをむししてごめんね)

僕ら　当たり前を無視してごめんね

(でもそうすることよりほうほうがまだ)

でもそうすることより　方法がまだ

(よくわからないのです)

よく分からないのです

(なみだのさきにはすてきなけつまつがまってる)

涙の先には素敵な結末が待ってる？

(めをさませとひとのこえくるしまぎれじゅうをうつ)

「目を覚ませ」とヒトの声　苦し紛れ銃を打つ

(よるはきょうもしずかにくるう)

夜は今日も静かに狂う

(こどもだったきみのことがいまになっていとしくおもう)

子供だった君のことが　今になって愛しく思う

(もうあえないなんてことばが)

もう会えないなんて言葉が

(とおりすぎる)

通り過ぎる

(ぼくらいつのひにかふぃくしょんえいがのような)

僕ら　いつの日にかフィクション映画のような

(このやみのなかへあかりをともすひをしずかにまつのさ)

この闇の中へ明かりを灯す　日を静かに待つのさ

(ちかうことができたきみのてをにぎりしめ)

誓うことが出来た　君の手を握りしめ

(こんとんのさきへあけないよるをこわせ)

混沌の先へ　明けない夜を壊せ

(こわせ)

壊せ