見つめて

(だいじなことはめをみていって)

大事なことは目を見て言って

(そうきみにはなしたよるをおもいだした)

そう君に話した夜を思い出した

(きみはさいごにめをみていった)

君は最後に目を見て言った

(わかれのことば)

別れの言葉

(わらえないよ)

笑えないよ

(ばいとさきのせんぱいだっていってたあのおとこは)

バイト先の先輩だって言ってたあの男は

(ばんどずきのへんたいだってきのうしらべたんだよ)

バンド好きの変態だって昨日、調べたんだよ

(なぜだかやすみもあわなくなって)

なぜだか休みも会わなくなって

(どうしてかあわなくなって)

どうしてか会わなくなって

(そういえばきのうともだちからきいた)

そういえば昨日友達から聞いた

(よこはまでだれといたの)

横浜で誰といたの？

(ぜんぶわかっている)

全部わかっている

(あいがまがっている)

愛が曲がっている

(きみはきれいでこえもすてきでいまもいちばんなのに)

君は綺麗で声も素敵で今も1番なのに

(おもいでをなぞってもそのどれもが)

思い出をなぞってもそのどれもが

(よごれている)

汚れている

(だいじなときはただそばにいて)

大事な時はただそばにいて

(そうきみがはなしたあのひをおもいだした)

そう君が話したあの日を思い出した

(あんしんさせてふあんにさせないで)

安心させて不安にさせないで

(こっちのせりふだなんていえないや)

こっちのセリフだなんて言えないや

(いつもいくすーぱー)

いつも行くスーパー

(ゆうぐれのたいむせーる)

夕暮れのタイムセール

(だいこうぶつをつくってまってるよ)

大好物を作って待ってるよ

(ねぇなんじごろかえってくるの)

ねぇ、何時頃帰ってくるの？

(きどくするーからきづけばねていたりびんぐのとをあけるおとでめざめたんだ)

既読スルーから気づけば寝ていたリビングの戸を開ける音で目覚めたんだ

(ごめんわたしすこしよってるの)

ごめん、私、少し酔ってるの

(そっかじゃあねむろうか)

そっか、じゃあ眠ろうか

(だいじなことだからききたかった)

大事な事だから聞きたかった

(しゅうでんないしそもそもいままでどこにいたの)

終電ないしそもそも今までどこにいたの？

(みなれないりっぷかたみちきっぷのこいにはしりだした)

見慣れないリップ片道切符の恋に走り出した

(ひびはもうもどらないよな)

日々はもう戻らないよな

(だいじなことはめをみていって)

大事なことは目を見て言って

(そうはなしたよるのせいでいまもいたいんだ)

そう話した夜のせいで今も痛いんだ

(きみがさいごにめをみていった)

君が最後に目を見て言った

(わかれのことば)

別れの言葉

(わすれないよ)

忘れないよ

(さいきんになっておもうんだ)

最近になって思うんだ

(いわなければよかったな)

言わなければよかったな

(みつめられてくるしかったのは)

見つめられて苦しかったのは

(あとにもさきにもあのときだけ)

後にも先にもあの時だけ

(かんだくちびるがいたいんだ)

噛んだ唇が痛いんだ

(きづけばないていた)

気づけば泣いていた

(わかれのことば)

別れの言葉

(わらえないよ)

笑えないよ。

(わらえないよ)

笑えないよ。