指先の熱

(たゆたうみなもにうつすおもかげは)

揺蕩う水面に映す面影は

(せいじゃくにしずみゆくあさきゆめのこし)

静寂に沈みゆく浅き夢残し

(なにかをなくしてもそれにきづけぬおろかさ)

何かを失くしてもそれに気付けぬ愚かさ

(とざされたきおくにはきりがかかったようで)

閉ざされた記憶には霧がかかったようで

(えいえんの「じゆう」は「こどく」をきらう)

永遠の「自由」は「孤独」を嫌う

(だれかはいった)

誰かは言った

(にげれぬさだめならあやつればいい？)

逃げれぬ運命なら操ればいい？

(こたえはだせないまま)

答えは出せないまま

(すくいをもとめのばすゆびさき)

救いを求め伸ばす指先

(ふれるものなくどこまでもおぼれ)

触れるモノなく何処までも溺れ

(さけびのこえはやみよにとけて)

叫びの声は闇夜に溶けて

(なくしたことばもういえないでしょう)

失くした言葉　もう言えないでしょう

(ただあいされたくて)

…ただ、愛されたくて

(つみにまみれゆくそんなかんじょうを)

罪に塗れゆくそんな感情を

(もてあましさいなまれちのあめをふらす)

持て余し苛まれ血の雨を降らす

(やきつきはなれないえがおみえないふりして)

焼き付き離れない笑顔見えないフリして

(ほんとうはきづいてるいまももとめてると)

本当は気付いてる今も求めてると

(ただひとりのためにすべてをかける)

ただ一人のために全てをかける

(「むくなあい」とは)

「無垢な愛」とは

(もちあわせたすべて「ぎせい」にしてた)

持ち合わせた全て「犠牲」にしてた

(ときをもどせたならば)

時を戻せたならば

(すなおになれずえいきゅうのこうかい)

素直になれず永久の後悔

(こよいもそらにうかぶあかいつき)

今宵も空に浮かぶ紅い月

(そっとひとみをとじかくしたなみだ)

そっと瞳を閉じ隠した涙

(なくしたことばといきがふるえる)

失くした言葉　吐息が震える

(ただあいがほしくて)

…ただ、愛が欲しくて

(めぐりあうかくりつ、つながるきせき)

巡り逢う確率、繋がる奇跡

(おもいあうゆめ)

オモイアウ夢

(きりがはれるようにあさがちかづく)

霧が晴れるように朝が近づく

(なつかしいおとがしてる)

懐かしい音がしてる

(すくいをもとめのばすゆびさき)

救いを求め伸ばす指先

(ふれたぬくもりねつをおぼえてる)

触れた温もり熱を覚えてる

(さけびのこえはかんきにあふれ)

叫びの声は歓喜に溢れ

(なくしたことばやさしくつつんで)

失くした言葉　優しく包んで

(いまきみにつたえよう)

今、君に伝えよう