サラリーマンの父さん

(えがおとためいきが)

笑顔とため息が

(まじりだしたちかごろのたんじょうび)

混じり出した近頃の誕生日

(へこんだかんこーひーも)

へこんだ缶コーヒーも

(からのまんましゃんとしなくちゃ)

空のまんま　しゃんとしなくちゃ

(せきにんのはだざわりを)

責任の肌触りを

(くりかえすひびのいみを)

繰り返す日々の意味を

(なによりだれかのためにいきる)

何より誰かの為に生きる

(むずかしさを)

難しさを

(あかいちゃんちゃんこきせられてれてわらう)

赤いちゃんちゃんこ着せられ照れて笑う

(あなたのせなかおもいだす)

あなたの背中思い出す

(せかいいちだなんてことないかねもちってほどでもないけど)

世界一だなんてことない　金持ちって程でも無いけど

(すーぱーまんもかてないさらりーまんのとおさん)

スーパーマンも勝てない　サラリーマンの父さん

(あかんぼうのぼくをだきしめた)

赤ん坊の僕を抱きしめた

(いつかのせなかおもってる)

いつかの背中思ってる

(あなたのかくごがこのぼくだから)

あなたの覚悟がこの僕だから

(なかないまけないさらりーまんのとおさん)

泣かない　負けない　サラリーマンの父さん

(あなたとぼくが)

あなたと僕が

(かさなりだしたこのごろのにちようび)

重なり出したこの頃の日曜日

(ならないめざましと)

鳴らない目覚ましと

(おいたまんままくらもとのめがね)

置いたまんま枕元のメガネ

(あのひぶちぎれられたぼくを)

あの日ブチ切れられた僕を

(へたくそかぜのふきまわしで)

下手くそ風の吹き回しで

(あかとあおのぐろーぶきゃっちぼーる)

赤と青のグローブ　キャッチボール

(たのしかったなぁ)

楽しかったなぁ

(たいがーすがまけてぼやいてたりびんぐ)

タイガースが負けてボヤいてたリビング

(がいとうてらすぱじゃまたばこのかげ)

街頭照らす　パジャマタバコの影

(ぼろぼろになったがらけー)

ボロボロになったガラケー

(なんだってしってる)

何だって知ってる

(かあさんおこらせるてんさいだよなとおさん)

母さん怒らせる天才だよな　父さん

(はなでわらうもうとしだと)

鼻で笑う　もう歳だと

(じょしゅせきぬるいかぜのえあこん)

助手席　ぬるい風のエアコン

(うまれてしぬまでぼくはあなたのむすこだからな)

生まれて死ぬまで　僕はあなたの息子だからな

(あかいちゃんちゃんこきせられてれてわらう)

赤いちゃんちゃんこ着せられ照れて笑う

(あなたのせなかおいかける)

あなたの背中追いかける

(なんねんなんじゅうねんかいしゃにむかう)

何年何十年　会社に向かう

(しあわせせおったさらりーまんのとおさん)

幸せ背負った　サラリーマンの父さん

(おやこうこうってなにができるだろう)

親孝行って何ができるだろう

(おれもごるふはじめようかな)

俺もゴルフ始めようかな

(てれわらいもにてきたほこらしくおもうよ)

照れ笑いも似てきた　誇らしく思うよ

(あなたのじんせいさらりーまんのとおさん)

あなたの人生　サラリーマンの父さん

(あこがれのとおさんぼくだけのとおさん)

憧れの父さん　僕だけの父さん