Waltz of Anomalies

(なんにもきにしてないようなかおでわたしがただわらうからって)

何も気にしてないような顔で私がただ笑うからって

(あのひのことをぜんぶなにもかもわすれたとでもおもってるの)

あの日のことを全部何もかも忘れたとでも思ってるの

(きずをつけるほうはすぐにわすれても)

傷を付けるほうはすぐに忘れても

(きられたほうはずっとわすれない)

切られたほうはずっと忘れない

(そしていつかあたまにこげついてくろくよどんだみずはたまってく)

そしていつか頭に焦げ付いて　黒く淀んだ水は溜まってく

(たとえばきみがのぞむならわたしをすべてばらしてあげましょう)

例えば君が望むなら　私を全て解体してあげましょう

(うでもあしもかみもしたもむねもみみもはなもゆびも)

腕も　足も　髪も　舌も　胸も　耳も　鼻も　指も

(こころさえもすべてのこらず)

心さえもすべて残らず

(だけどわたしがこのよでいちばんなによりもほしかったものだけは)

だけど私がこの世で一番　何よりも欲しかったものだけは

(きみのたったひとことでこなごなにくだけちってはいになった)

君のたった一言で粉々に砕け散って灰になった

(わたしはそれしかいらないの)

私はそれしかいらないの

(さぁ)

さぁ

(おどりましょうよあけまでつかれはててねむるまで)

踊りましょう夜明けまで　疲れ果てて眠るまで

(どうせこのこころはきみにはなにひとつとどかない)

どうせこの心は君には　何一つ届かない

(あいがほしくてあいそわらいゆめがみたくてふみんしょう)

愛が欲しくて愛想笑い　夢が見たくて不眠症

(べつになにもかなしくはないよ)

別に何も悲しくはないよ

(ねぇそうでしょ)

ねぇ　そうでしょ

(もしもこのよにいきているにんげんにはにしゅるいいるとして)

「もしもこの世に生きている人間には二種類いるとして、

(ひつようなひととそうじゃないひとにわけられているとしたら)

必要な人とそうじゃない人に分けられているとしたら、

(わたしはぜんしゃであるじしんがもうかぎりなくぜろにちかいので)

私は前者である自信がもう限りなくゼロに近いので、

(せめてただひとりだけにひつようとされるひとであろうとした)

せめてただ一人だけに必要とされる人であろうとした。」

(それすらうまくいかないまま)

それすら上手く行かないまま

(そう)

そう

(くりかえしくりかえしなんどもかきなおして)

繰り返し繰り返し　何度も書き直して

(もはやぐちゃぐちゃでめちゃくちゃでみるのもいやけがさす)

もはやぐちゃぐちゃで滅茶苦茶で　見るのも嫌気が差す

(それでもこのこころをひきずってあるいていく)

それでもこの心を　引き摺って歩いていく

(かわりなどどこにもいないよ)

代わりなど何処にもいないよ

(ねぇそうでしょ)

ねぇ　そうでしょ

(なんてざんこくなせかいでしょう)

なんて残酷な世界でしょう

(だれもがしあわせをもとめ)

誰もが幸せを求め

(むじゅんだらけのわるつを)

矛盾だらけのワルツを

(いつまでもおどってゆく)

いつまでも踊ってゆく

(さぁ)

さぁ

(おどりましょうよあけまでつかれはててねむるまで)

踊りましょう夜明けまで　疲れ果てて眠るまで

(どうせこのこころはきみにはなにひとつとどかない)

どうせこの心は君には　何一つ届かない

(あいがほしくてあいそわらいゆめがみたくてふみんしょう)

愛が欲しくて愛想笑い　夢が見たくて不眠症

(べつになにもかなしくはないよ)

別に何も悲しくはないよ

(なのになぜかなみだがでるよ)

なのに何故か涙が出るよ

(ねぇおしえて)

ねぇ　教えて