ロードムービー

(いびつなうねりをあげながらおーとばいがはしる)

いびつなうねりを上げながら　オートバイが走る

(ねぼけたきみをのせてほんのすこしだけいそいで)

寝ぼけた君を乗せて　ほんの少しだけ急いで

(つきあかりがさそうばしょへ)

月明かりが誘う場所へ

(なげきもぼやきもためいきもかぜにとんでいくよ)

嘆きもぼやきもため息も　風に飛んでいくよ

(そしてこうふくなあのうたをたからかにうたいながら)

そして幸福なあの歌を　高らかに歌いながら

(５００ｒのゆるいかーぶへ)

500Rのゆるいカーブへ

(いまもぼくらにつきまとういくつかのもんだい)

今も僕らに付きまとう幾つかの問題

(ときのながれにすこしみをゆだねてみよう)

時の流れに少し身を委ねてみよう

(このみちのうえのどこかにあるはずのごーるらいん)

この路の上の何処かにあるはずのゴールライン

(そんなびじょんをみちづれにして)

そんなビジョンを道連れにして

(かーらじおもなくそしてばっくもしない)

カーラジオも無くそしてバックもしない

(おーとばいがはしる)

オートバイが走る

(ただきみのぬくもりをそのやさしいたいおんを)

ただ君の温もりを　その優しい体温を

(このせなかにだきしめながら)

この背中に抱きしめながら

(なきながらきみがみてたゆめはなにをあんじしてるの？)

泣きながら君が見てた夢は　何を暗示してるの？

(からすがとびかうそらにものくろのかがやくにじ)

カラスが飛び交う空に　モノクロの輝く虹

(だれもわらっていやしないどうぶつえん)

誰も笑っていやしない動物園

(あせばむきせつきみがふとみせてくれたじょうねつ)

汗ばむ季節　君がふと見せてくれた情熱

(ふぁみれすのうらののらいぬがみてたきす)

ファミレスの裏の野良犬が見てたキス

(すかーとのすそをぬらしはしゃいでたあのびーちはうす)

スカートの裾を濡らしはしゃいでた　あのビーチハウス

(そんなしーんをみちづれにして)

そんなシーンを道連れにして

(がいとうが２びょうごのみらいをてらしおーとばいがはしる)

街灯が2秒後の未来を照らし　オートバイが走る

(とうかんかくでおかれたやみをこえるかいらくに)

等間隔で置かれた　闇を越える快楽に

(またすこしすぴーどをあげて)

また少しスピードを上げて

(もう１つつぎのみらいへ)

もう1つ次の未来へ