オーバーコード

(ころがったからっぽのこんてな)

転がった　空っぽの箱庭(コンテナ)

(きりとったぼくらをちんれつだなへ)

切り取った　ボクらを陳列棚へ

(ざつぜんとしている)

雑然としている

(ただきみをまってる)

ただキミを待ってる

(このさきはぼくじゃないのに)

この先はボクじゃないのに！

(みかえせばくるしまぎれのことばならべてんさいごっこあそび)

見返せば苦し紛れの詞(ことば)ナラベ天才ごっこあそび

(ばーこーどだけよみとって)

バーコードだけ読み取って

(それでもってぴってすてられてしまうのに)

それで以て(もって)［ピ］って捨てられてしまうのに

(きっとあたりがくもってかがみうつしになるの)

きっと、あたりがクモってカガミウツシになるの！

(あたしのせいじゃない)

『アタシ』のせいじゃない！

(これはあたしのせいじゃないっちゃうよるへ)

これは『■■■』(あたし)のせいじゃない！」っちゃう夜へ

(やぶいたぱっけーじ)

やぶいたパッケージ

(ぽけっとにいれて)

ポケットに入れて

(このままおちていくんだ)

このまま落ちていくんだ。

(だれもよりつかないんだ)

誰も寄り付かないんだ、

(こけむしたひみつきち)

コケむしたヒミツ基地

(ちょっとだけここにいない)

ちょっとだけここに居ない？

(そのままおっこちてへこんで)

そのままおっこちて凹(へこ)んで

(どろがついてくさでこすって)

泥がついて草で擦って

(うすよごれたこんてなはちんれつだなへ)

薄汚れた箱庭(コンテナ)は陳列棚へ

(よごれたままのきみでいいんだよ)

汚れたままのキミでいいんだよ

(でもあのひとはとかもういいんだよ)

「でもあの人は、」とかもういいんだよ

(えぴでみっくがしこうをうばってく)

エピデミックが思考を奪ってく！

(そうやっていまでは)

そうやって今では

(あいであなんていらないの)

あ、イデアなんて要らないの？

(ついできってはってとりつくろって)

接いで切って貼って取り繕って

(でもやっぱここがくるしいよ)

でもやっぱ、ココが苦しいよ

(ぼくがみたいのはさ)

ボクが見たいのはさ

(ｍｏｄｅもどきじゃない)

『MODE:モドキ』じゃない

(ぼくはきみのもえたぎるおもいが)

ボクはキミの燃えたぎるオモイが！

(わがままでいたいよ)

我儘で居たいよ！

(いまだけは)

今だけは

(ちょっとだけここにいない)

ちょっとだけここに居ない？

(ちょっとでもきみがみたい)

ちょっとでもキミが見たい！

(ちょっとだけここにいない)

ちょっとだけここに居ない？

(くるしまぎれのことばならべてんさいごっこあそび)

苦し紛れの詞(ことば)ナラベ天才ごっこあそび

(ばーこーどだけよみとって)

バーコードだけ読み取って

(それでもってぴってまたくりかえし)

それで以て(もって)［ピ］ってまたくりかえし？

(ほらやっぱ)

ほらやっぱ、

(ぼくらはこぞってばーこーどりーだーさ)

「僕」らはこぞってバーコードリーダーさ

(もーいーよ)

もーいーよ！

(きみだってほら)

キミだってほら

(そうぞうりょくがかってる)

ソウゾウリョクが勝ってる！

(せかいだってきみをまってる)

世界だってキミを待ってる！

(こいをしてしまったんだ)

恋をしてしまったんだ

(きみがくれたひとつのあいに)

キミがくれたひとつのあいに、

(きみののうないからほとばしった)

キミの脳内からほとばしった！

(このむきしつをぬっていくようさ)

孤(こ)の無機質を縫っていくようさ！

(ぼくを)

ボクを

(はなさないんだ)

はなさないんだ。

(つかのまのこーど)

つかの間のコード

(きづいてよおーばーこーど)

気づいてよオーバーコード！