明鏡止水

(おもいのこしたこともなくただぼくは)

思い残したこともなくただ僕は

(ながされていくこのてにむすんだそうしつと)

流されていくこの手に結んだ喪失と

(おもいおこしたあのひびにただぼくは)

思い起こしたあの日々にただ僕は

(たちつくすあまいきおく)

立ち尽くす甘い記憶

(ただむねがいたむだけ)

ただ胸が痛むだけ

(ああいまあいされて)

ああ今愛されて

(さあいまうらぎられて)

さあ今裏切られて

(ゆるすことのない)

許すことのない

(あいにみちていく)

藍に満ちていく

(きみのことをおもうことを)

君のことを想うことを

(わすれてくよわさをひびなげいて)

忘れてく弱さを日々嘆いて

(やめるときもとめるときも)

病める時も富める時も

(わたしただあなたとてをつないで)

私ただ貴方と手を繋いで

(とけていくまほうよこめながす)

解けていく魔法横目流す

(きみをあいしていた)

君を愛していた

(やみをてらすような)

闇を照らすような

(かがやきはぼくにはないさ)

輝きは僕には無いさ

(ただはるをまったっていつも)

ただ春を待ったっていつも

(めぶくのはくずばかり)

芽吹くのは葛(くず)ばかり

(ああいまこのこどくが)

ああ今この孤独が

(いまきみとぼくの)

今君と僕の

(このいたみさえ)

この痛みさえ

(あいとかしていく)

愛と化していく

(きみのことをおもうことを)

君のことを想うことを

(わすれてくよわさをひびなげいて)

忘れてく弱さを日々嘆いて

(やめるときもとめるときも)

病める時も富める時も

(わたしただあなたとてをつないで)

私ただ貴方と手を繋いで

(とけていくまほうよこめながす)

解けていく魔法横目流す

(きみをあいしていた)

君を愛していた

(ああいたいからさ)

ああ痛いからさ

(きみをわすれていくのね)

君を忘れていくのね

(でもそれでいいの)

でもそれでいいの

(かじかんだこえも)

悴んだ声も

(はやるこどうも)

逸る鼓動も

(このきずがおぼえているから)

この傷が覚えているから

(はるがとけていく)

春が溶けていく

(あおがすんでいく)

青が澄んでいく

(かなたのさきへ)

彼方の先へ

(ゆめのしゅうちゃくち)

夢の終着地

(どんなしょうらいも)

どんな将来も

(あなたといきたい)

あなたと行きたい

(きみのことをおもうことを)

君のことを想うことを

(わすれてくよわさをひびなげいて)

忘れてく弱さを日々嘆いて

(やめるときもとめるときも)

病める時も富める時も

(わたしただあなたとてをつないで)

私ただ貴方と手を繋いで

(とけていくまほうよこめながす)

解けていく魔法横目流す

(きみをあいしていた)

君を愛していた