First Pain

(だれかをえいえんにうしなったことなんてまだないけれど)

誰かを永遠に失ったことなんてまだないけれど

(これがさいごかもしれないとみつめたあさがあった)

これが最後かもしれないと見つめた朝があった

(まっすぐにのびたこのはくせんをふみはずさないようにあるくのは)

まっすぐに延びたこの白線を　踏み外さないように歩くのは

(もうみらいをひとつすてているのとおなじじゃないかとわらう)

もう未来をひとつ捨てているのと　同じじゃないか…と微笑う

(どうしてじぶんのからだなのにじゆうにしてはいけないの)

どうして自分の体なのに自由にしてはいけないの？

(きみのめにうそをかさねてもそのこたえはださない)

君の瞳に嘘を重ねてもその答えは出さない

(ひとごみにじぶんのけはいけしてもつながろうとしないそのすがたは)

人混みに自分の気配消しても　繋がろうとしないその姿は

(ほそいいとでせつなくむすばれてるものにはまぶしくみえる)

細い糸で切なく結ばれてる者には　眩しく見える

(ひとになろうとしてなんどもぬりかさねたそらがあった)

ヒトになろうとして何度も塗り重ねた空があった

(とぎれとぎれだけどたしかなことばをあげたいんだ)

途切れ途切れだけど確かな言葉をあげたいんだ

(いきていきていきて)

生きて　生きて　生きて

(かべのないへやにねころんだらみあげるちいさなまどをあげよう)

壁のない部屋に寝ころんだら　見上げる小さな窓をあげよう

(だれかをえいえんにうしなったことなんてまだないけれど)

誰かを永遠に失ったことなんてまだないけれど

(りょうてにおさまらないよかんといたみをかみしめてた)

両手に収まらない予感と痛みを噛み締めてた

(どうしてじぶんのからだなのにじゆうにしてはいけないの)

どうして自分の体なのに自由にしてはいけないの？

(きみのめにうそをかさねてもそのこたえはださない)

君の瞳に嘘を重ねてもその答えは出さない

(いきていきていきて)

生きて　生きて　生きて

(いきていきていきていきていきていきて)

生きて　生きて　生きて　生きて　生きて　生きて

(いきていきていきていきていきていきて)

生きて　生きて　生きて　生きて　生きて　生きて