幻想症候群

(つきよにとむらう)

月夜に弔う

(しんくのあだばな)

深紅の徒花

(あなたにとらわれた)

貴方に囚われた

(いびつなあいのはなし)

歪な愛の物語

(はなやいでたひびは)

華やいでた日々は

(くおんのそらのはて)

久遠の空の果て

(とてもながいつきひだった)

とても永い月日だった

(ここでおわりつげる)

ここで終わり告げる

(とざされたかごをゆらす)

閉ざされた籠を揺らす

(あまいしゅはん)

甘い主犯

(つきよにとむらう)

月夜に弔う

(しんくのあだばな)

深紅の徒花

(あなたにとらわれて)

貴方に囚われて

(なくしたおのれのよく)

失くした己の翼

(もてあますだけね)

持て余すだけね

(ぶざまなかんじょう)

無様な感情

(いえないこいごころこよいはひとりゆめをみる)

【云えない恋心今宵は一人夢を見る】

(きんだんのかじつと)

禁断の果実と

(おなじいろのほうびを)

同じ色の褒美を

(ゆるされぬおなじいろのほうびを)

【赦されぬ同じ色の褒美を】

(いとしきめいろのなか)

愛しき迷路の中

(ことのはをつむいで)

言の葉を紡いで

(つみのいしをかたる)

罪の意志を語る

(かこをきざむ)

過去を刻む

(とけいさえも)

時計さえも

(じひのえみをこぼす)

慈悲の笑みを零す

(ときはなつ)

解き放つ

(じゆうのみに)

自由の身に

(のこるかおり)

残る香り

(つきよにたゆたう)

月夜に揺蕩う

(にじいろのほしよ)

虹色の星よ

(あなたにとらわれて)

貴方に囚われて

(なくした)

失くした

(こどくのおと)

孤独の音

(ぼやけたきもちを)

ボヤけた気持ちを

(ひかりでともして)

光で灯して

(くすぶるこいごころいのりのようにかなでてゆく)

【燻る恋心祈りのように奏でてゆく】

(きんじられたうたと)

禁じられた歌と

(おなじいろのしらべを)

同じ色の調べを

(かくしてるいろとおなじいろのしらべを)

【隠してる色と同じ色の調べを】

(かなしきめいろのなか)

悲しき迷路の中

(もしこのはなしが)

もしこの物語が

(つくりばなしなら)

偽語なら

(はかなくいろどって)

儚く彩って

(うつくしくちるでしょう)

美しく散るでしょう

(いっそしゅうえんにして)

・・・いっそ終焉にして

(つきよにとむらう)

月夜に弔う

(しんくのあだばな)

深紅の徒花

(あなたにとらわれて)

貴方に囚われて

(なくしたおのれのよく)

失くした己の翼

(もてあますだけね)

持て余すだけね

(ぶざまなかんじょう)

無様な感情

(いえないこいごころこよいはひとりゆめをみる)

【云えない恋心今宵は一人夢を見る】

(きんだんのかじつとおなじいろのほうびを)

禁断の果実と同じ色の褒美を

(ゆるされぬかじつとおなじいろのほうびを)

【赦されぬ果実と同じ色の褒美を】

(いちずなあいのはなし)

一途な愛の物語