プラスティックレイディ/rukaku

(はろげんらいとはｈａｌａｔｉｏｎぎみで)

ハロゲンライトはHalation気味で

(じゆうにぎたいしたおりのなかにいる)

「自由」に擬態した檻の中にいる

(かんじょうせんのようにからみあったかんじょうは)

環状線のように絡み合った感情は

(ぎこちなくわだちなぞるだけ)

ぎこち無く轍なぞるだけ

(こうとふこうがｒａｎｄｏｍｉｚｅされた)

幸と不幸がRandomizeされた

(かくりつてきなまちのしきそう)

確率的な街の色相

(まばたきするたびにかわり)

瞬きする度に変わり

(かっさいばとういりみだれる)

喝采 罵倒 入り乱る

(ほんとうはふつごうだらけ)

「本当」は不都合だらけ

(まがいものでことたりるわ)

紛い物で事足りるわ

(あおいこうかいはあいいろにかわる)

青い後悔は藍色に変わる

(だからいま)

だから今

(ｐｌａｓｔｉｃｌａｄｙなれてしまった)

Plastic Lady 慣れてしまった

(むくはひきだしにとじこめてる)

無垢は抽斗に閉じ込めてる

(そっとすきまからもれる)

そっと 隙間から漏れる

(ひかりにみとれてる)

光に見蕩れてる

(ねぇどうもこのしーそーかんじょう)

ねぇ どうも このシーソー感情

(さびついたあのひびは)

錆び付いたあの日々は

(しんとぞうをつなぐいとなんだ)

心と臓を繋ぐ糸なんだ

(ねぇどうかこのくうふくかんに)

ねぇ どうか この空腹感に

(にがみになれたしたに)

苦味に慣れた舌に

(じらさないででざーとくださいと)

焦らさないで デザート下さいと

(ねがいはなつことばはからだすりぬけていくんだ)

願い 放つ言葉は 身体すり抜けていくんだ

(どこかとおいくにのことばのよう)

どこか遠い国の言葉のよう

(そうだこのだんしょうたちを)

そうだ この断章達を

(かきあつめていこうか)

掻き集めて行こうか

(ｐｌａｓｔｉｃなひかりてらして)

Plasticな光照らして

(かそくしていくｐｕｌｓｅかんじたら)

加速していく Pulse感じたら

(すこしづつめざめていくあさしんじて)

少しづつ 目覚めていく朝信じて

(ｐｌａｓｔｉｃｌａｄｙかそせいのゆめ)

Plastic Lady 可塑性の夢

(こおりついたまちでいきをする)

凍りついた街で息をする

(そっとだれかのこえになり)

そっと 誰かの声になり

(はなびのようにことのはをちらす)

花火のように言の葉を散らす

(ｐｌａｓｔｉｃｌａｄｙなれてしまった)

Plastic Lady 慣れてしまった

(はんてんしたよるのみなもゆらぎ)

反転した夜の水面揺らぎ

(そっとあわいあさがくる)

そっと 淡い朝が来る

(ひかりにみとれてる)

光に見蕩れてる