「狂気の世界で謳わねば」

(とこなつのよへとちればかなしくなるのだろうか)

常夏の夜へと散れば悲しくなるのだろうか

(きおくをなくしたあなたかげもなくし)

記憶を無くした貴方 影も無くし

(はくぎょくおよびあればせつなにかれたさくらのそばに)

白玉 お呼びあれば刹那に枯れた桜の側に

(あいまいゆえになぜかひかれるはんれいへとひびけおうか)

曖昧 故に何故か惹かれる半霊へと 響け謳歌

(ときはひつぜんにときにがくぜんとすがたをかえる)

時は必然に 時に愕然と姿を変える

(いずれはくるとしるさればみなもにはみたされて)

いずれはくると知る されば水面には満たされて

(おどりだすこころにはこのてでえすこーと)

踊りだす心には この手でエスコート

(くるったよのなかはさめずにここにある)

狂った世の中は覚めずにここにある

(すいきょうがしょうめいだれときょうめいそうめいああ、このてできりひらく)

酔狂が証明　誰と共鳴　聡明ああ、この手で斬り開く

(いつわりたかるせかいでなにをしゅうふくする)

偽り集る世界で 何を修復する

(このてはなにゆえふるえているのだろう)

この手は何故 震えているのだろう

(こんなこわれてるせかいでいのちをてにかけて)

こんな壊れてる世界で命を手にかけて

(さびずにひかるめにはただひとりをまもりぬくげんそうこきょうへうたう)

錆びずに光る目には　ただ一人を守り抜く幻想 故郷へ謳う

(いずれふかかいにいずれたたかいになるのはめいはく)

いずれ不可解に いずれ戦いになるのは明白

(かじつにだまされてこころはなされててをつかむ)

果実に騙されて心離されて 手を掴む

(くずれだすせかいならなくしたことのはをつむいでかえそうか)

崩れだす世界なら 無くした言の葉を紡いで還そうか

(たがいにしゅらをゆく)

互いに修羅をゆく

(だれがしょうめつはくぎょくろうへ)

誰が消滅 白玉楼へ

(しんけんがならすひかるやいばひばなをちらす)

真剣が鳴らす　光る刃 火花を散らす

(おろかなせかいをかけてへいぜんきりすてる)

愚かな世界を賭けて 平然斬り捨てる

(じぶんをきずつけだれをまもれるだろう)

自分を傷つけ 誰を守れるだろう

(あらーむひびくせかいはなにかがこわれててたおれるそのときまでそばにいればみちになれる)

アラーム響く世界は何かが壊れてて 倒れるその時まで側にいれば道になれる

(いざみなもにちれ)

いざ 水面に散れ

(しぬまであなたのそばにもうかなしませはしない)

死ぬまで貴方の側に もう悲しませはしない

(やいばがこころがそれをゆるしはしない)

刃が心がそれを許しはしない

(こんなこわれてるせかいでいのちをてにかけて)

こんな壊れてる世界で命を手にかけて

(さびずにひかるめにはただひとりをまもりぬく)

錆びずに光る目には ただ一人を守り抜く

(げんそうこきょうへうたう)

幻想 故郷へ謳う