ルサンチマン/マドロミ

(みたされたままでおともなくくずれてく)

満たされたままで 音もなく崩れてく

(すくえないあたしのいきをとめさせて)

救えないあたしの息を止めさせて

(あいしあっていまひとりしんだ)

愛し合って今一人死んだ

(さびしがってただおろかしいんだ)

寂しがってただ愚かしいんだ

(はじけあってまだいえないままからからにかわいたはなびらと)

弾け合ってまだ癒えないまま カラカラに乾いた花弁と

(いたみをだきしめていきていくの)

痛みを抱きしめて生きていくの

(かいならされたしあわせだから)

飼い慣らされた幸せだから

(まわるりそうにちをめぐらせて)

廻る理想に血を巡らせて

(くらくらよわさをおしころすめまいは)

クラクラ弱さを押し殺す目眩は

(いみをもとめゆらいでいる)

意味を求め揺らいでいる

(ばらばらにおちたふたりいまおどりだす)

バラバラに堕ちたふたり 今踊り出す

(ありふれたいたみはひびをいろづけて)

有り触れた痛みは 日々を色付けて

(このままいきをとめて)

このまま息を止めて

(はりつめたかなしみさえものみほして)

張り詰めた哀しみさえも呑み干して

(ばらばらりゆらゆらり)

バラバラリ ユラユラリ

(こどくのふりしても)

孤独の振りしても

(ばらばらりゆらゆらり)

バラバラリ ユラユラリ

(はなれないあいじょう)

離れない愛情

(ばらばらりゆらゆらり)

バラバラリ ユラユラリ

(あなたのしあわせに)

貴女の幸せに

(ばらばらりゆらゆらり)

バラバラリ ユラユラリ

(あたしはひつようなの)

あたしは必要なの？

(だましあっていまきみがしんだ)

騙し合って今君が死んだ

(さびがついたままわらうのなら)

錆が付いたまま笑うのなら

(わすれてしまっていまはがれおちた)

忘れてしまって 今剥がれ落ちた

(あなたのくだらないばけのかわ)

貴女の下らない化けの皮

(いみのないいのりにすがっていつまでもからのままでうたっていろ)

意味の無い祈りに縋って いつまでも空のままで歌っていろ

(ゆるされるならこんなあたしに)

赦されるなら こんなあたしに

(ただひとひらのゆめをあたえて)

ただひとひらの夢を与えて

(いまさらやさしさなどほしくはないな)

今更優しさなど欲しくはないな

(きれいなあかにしずんでいく)

奇麗な赤に沈んでいく

(わがままをきいてなんどでもだきしめて)

わがままを聴いて 何度でも抱き締めて

(さよならはまだいわないでそばにいて)

さよならはまだ言わないで 側に居て

(それさえかなわなくてはきだしたいたみとおどる)

それさえ叶わなくて 吐き出した痛みと踊る

(いまくずれおちていくしあわせをだきしめて)

今崩れ落ちていく幸せを抱き締めて

(やきつけたままはなびらとまいおどる)

妬き付けたまま 花弁と舞い踊る

(このままいきをとめてありふれたあたしはいまもゆらめいて)

このまま息を止めて 有り触れたあたしは今も揺らめいて

(ばらばらりゆらゆらり)

バラバラリ ユラユラリ

(さいごのねがいさえ)

最期の願いさえ

(ばらばらりゆらゆらり)

バラバラリ ユラユラリ

(かなってくれないの)

叶ってくれないの

(ばらばらりゆらゆらり)

バラバラリ ユラユラリ

(あなたのしあわせに)

貴女の幸せに

(ばらばらりゆらゆらり)

バラバラリ ユラユラリ

(のみこまれてしまうの)

呑み込まれて仕舞うの

(みたされたままでおともなくくずれてく)

満たされたままで 音もなく崩れてく

(すくえないあたしのいきをとめさせて)

救えないあたしの息を止めさせて