表裏一体

(あさをむさぼりよるをはきだし)

朝をむさぼり夜を吐き出し

(いかんとするわがさが)

生かんとする我が性

(わきたつこのかんじょうは)

沸き立つこの感情は

(しろかくろか)

白か黒か

(めざすみらいと)

目指す未来と

(おいてけぼりにしてきたかこ)

置いてけぼりにしてきた過去

(ねじれながらぐるぐると)

ねじれながらぐるぐると

(つながっている)

つながっている

(すぎゆくらせんに)

過ぎゆく螺旋に

(めをほそめて)

目を細めて

(ふしぎなゆめから)

不思議な夢から

(みをのりだした)

身を乗り出した

(ひょうりいったいゆびではじくこいんがそらにまう)

表裏一体指で弾くコインが空に舞う

(ぼくはいったいどっちのけつまつねがう)

僕はいったいどっちの結末願う

(ひょうりいったいひかりかがやくほどこくなるかげ)

表裏一体光り輝くほど濃くなる影

(ならばどこへとむかってゆく)

ならばどこへと向かってゆく

(かさなったふたつのみらい)

重なった二つの未来

(ぐうぜんをかたるひつぜん)

偶然を騙る必然

(つながるわかれみち)

つながる分かれ道

(どこまでもいつまでも)

どこまでもいつまでも

(ついてくるかげ)

ついてくる影

(のみこむのか)

飲み込むのか

(てらしだすのか)

照らし出すのか

(あらがうのか)

抗うのか

(すべてをゆるすのか)

全てを赦すのか

(ひかり)

光

(くらやみ)

暗闇

(あいじょう)

愛情

(ぞうお)

憎悪

(おなじねをもつつよいかんじょう)

同じ根を持つ強い感情

(きおくのかなたにてをのばして)

記憶の彼方に手を伸ばして

(きみのいるばしょへとそっといざなって)

君のいる場所へとそっと誘って

(ひょうりいったいやがてすべてきえゆくさだめとしった)

表裏一体やがてすべて消えゆく定めと知った

(ゆえにぜったいこのてだけはもうはなさない)

故に絶対この手だけはもう離さない

(しょうじゃひっすいあかにそまるうすあけいろのしょうどう)

盛者必衰赤に染まる薄緋色の衝動

(くさりをたちきってめざめるいま)

鎖を断ち切って目覚めるいま

(みるんだたしかなせかい)

見るんだ確かな世界

(いんとようのはざまで)

陰と陽のはざまで

(こどうだけをきいている)

鼓動だけを聴いている

(てんとせんよつながれ)

点と線よ繋がれ

(うしなったひびのれくいえむ)

失った日々のレクイエム

(ひょうりいったいゆびではじくこいんがそらにまう)

表裏一体指で弾くコインが空に舞う

(ぼくはいったいどっちのけつまつねがう)

僕は一体どっちの結末願う

(ひょうりいったいひかりかがやくほどこくなるかげ)

表裏一体光り輝くほど濃くなる影

(けせないかこさえひとみそらさない)

消せない過去さえ瞳そらさない

(きえゆくらせんにめをこらして)

消え逝く螺旋に目を凝らして

(こうさしたひかりとかげいっしゅんのまばたき)

交差した光と影一瞬の瞬き

(いっそこのままにときをとじて)

いっそこのままに時を綴じて

(かさなったふたつのみらい)

重なった二つの未来