夏目漱石「こころ」3-53
夏目漱石の「こころ」(下)でございます。
なるべく原文ママで問題を設定しておりますので、誤字なのか原文なのかややこしいとは思われますが最後までお付き合い下さい。
オリジナルの書き方・読み方については以下に載せますので、参考の程よろしくお願い致します。
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23:見分(みわけ)
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お待たせいたしました。
風邪を引いていてしばらく更新が出来ませんでした。
お医者さんからは熱中症の疑いも掛けられましたが本当の所さんは分らなかったです。
今も時々頭が痛んだりしているのでどうか夏風邪にはお気を付けください。
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問題文
(にじゅうなな)
二十七
(「いっしゅうかんばかりしてわたくしはまたけいとおじょうさんがいっしょにはなしているへやを)
「一週間ばかりして私は又Kと御嬢さんが一緒に話している室を
(とおりぬけました。)
通り抜けました。
(そのときおじょうさんはわたくしのかおをみるやいなやわらいだしました。)
その時御嬢さんは私の顔を見るや否や笑い出しました。
(わたくしはすぐなにがおかしいのかときけばよかったのでしょう。)
私はすぐ何が可笑しいのかと聞けば可かったのでしょう。
(それをついだまってじぶんのいままできてしまったのです。)
それをつい黙って自分の居間まで来てしまったのです。
(だからけいもいつものように、)
だからKも何時ものように、
(いまかえったかとこえをかけることができなくなりました。)
今帰ったかと声を掛ける事が出来なくなりました。
(おじょうさんはすぐしょうじをあけてちゃのまへはいったようでした。)
御嬢さんはすぐ障子を開けて茶の間へ入ったようでした。
(ゆうめしのとき、おじょうさんはわたくしをへんなひとだといいました。)
夕飯の時、御嬢さんは私を変な人だと云いました。
(わたくしはそのときもなぜへんなのかきかずにしまいました。)
私はその時も何故変なのか聞かずにしまいました。
(ただおくさんがにらめるようなめをおじょうさんにむけるのにきがついただけでした。)
ただ奥さんが睨めるような眼を御嬢さんに向けるのに気が付いただけでした。
(わたくしはしょくごけいをさんぽにつれだしました。)
私は食後Kを散歩に連れ出しました。
(ふたりはでんずういんのうらてからしょくぶつえんのとおりをぐるりとまわってまたとみざかのしたへでました。)
二人は伝通院の裏手から植物園の通りをぐるりと廻って又富坂の下へ出ました。
(さんぽとしてはみじかいほうではありませんでしたが、)
散歩としては短い方ではありませんでしたが、
(そのあいだにはなしたことはきわめてすくなかったのです。)
その間に話した事は極めて少なかったのです。
(せいしつからいうと、けいはわたくしよりもむくちなおとこでした。)
性質からいうと、Kは私よりも無口な男でした。
(わたくしもたべんなほうではなかったのです。)
私も多弁な方ではなかったのです。
(しかしわたくしはあるきながら、できるだけはなしをかれにしかけてみました。)
然し私は歩きながら、出来るだけ話を彼に仕掛て見ました。
(わたくしのもんだいはおもにふたりのげしゅくしているかぞくについてでした。)
私の問題は重に二人の下宿している家族に就いてでした。
(わたくしはおくさんやおじょうさんをかれがどうみているかしりたかったのです。)
私は奥さんや御嬢さんを彼がどう見ているか知りたかったのです。
(ところがかれは)
ところが彼は
(うみのものともやまのものともみわけのつかないようなへんじばかりするのです。)
海のものとも山のものとも見分の付かないような返事ばかりするのです。
(しかもそのへんじはようりょうをえないくせに、きわめてかんたんでした。)
しかもその返事は要領を得ない癖に、極めて簡単でした。
(かれはふたりのおんなにかんしてよりも、)
彼は二人の女に関してよりも、
(せんこうのがっかのほうにおおくのちゅういをはらっているようにみえました。)
専攻の学科の方に多くの注意を払っている様に見えました。
(もっともそれはにがくねんめのしけんがめのまえにせまっているころでしたから、)
尤もそれは二学年目の試験が目の前に逼っている頃でしたから、
(ふつうのにんげんのたちばからみて、かれのほうががくせいらしいがくせいだたのでしょう。)
普通の人間の立場から見て、彼の方が学生らしい学生だったのでしょう。
(そのうえかれはしゅえでんぼるぐがどうだとかこうだとかいって、)
その上彼はシュエデンボルグがどうだとかこうだとか云って、
(むがくなわたくしをおどろかせました。)
無学な私を驚ろかせました。