Rita　雨のち晴れ　かな入力

(ｎａｆ＠ｑｉｘｈ３ｔｅｆｕｖ＠ｏｔ＠３／ｉｃｊｚｗｅｈｋｇ）４ｍ)

道端に咲く赤い花びらが雨に染まっていくのを今日も

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すれ違う子ら浅い水たまりをはね家路走る

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一滴落ちてくるたび一滴心あふれる

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あなたが教えてくれた雨音の数え方を

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左手に持つ図書室で借りた本は濡れないように歩く

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悲しくて空仰いでみたならあなたのあの言葉

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寄り道をして高い校舎の屋上けぶる景色を見てた

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色褪せた町赤に緑傘の色だけが映える

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雨だれが滴る度雨だれに心震える

(３ｕｑｔ＠ｄ．ｄｗｈ；ｑｎｒ＠３ｓｋｕｃ＠ｌｔｑ)

あなたが記してくれた水跡のなぞり方を

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遠くには川かすむ橋渡る電車揺れてもここは静か

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届かないことわかった時にはあなたのあの言葉

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人たちはこの空飛ぶことは叶わないでもその風に

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流す涙は天に上りまた雨となり還る

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西風が吹く雲が流れて木陰にツグミの顔がのぞく

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立ち止まる今淡い影一つ私のそば伸びるそしてここに光が差す

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灰色雲間が割れて金の幕降りる飛び立つ鳥たち追いかけ虹がかかる

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少女が走ればその先待つ人がいる

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両手を伸ばすと最後のしずく落ちる

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こぼれた涙は渇き微笑みが残る

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橋の向こうから茜に空が染まる

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明日は広げた傘に日のにおい集め

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誰かが流した涙を空に返す