光

(めざめるのはいつもふかいもりのこべや)

夢醒めるのは、いつも深い森の小部屋。

(つきもかげもなく)

月も、影もなく……。

(もえつきたようなくろ)

燃え尽きたような暗闇。

(こごえるほどしずか)

凍えるほど静寂。

(かれたきがわらう)

枯齢た木が嗤う。

(とびらをあけてにげまどってもみしらぬまよいろ)

扉を開けて逃げ惑っても、未知らぬ迷路。

(そこにさしこむよるをきりさくような)

そこに射し込む、夜を切り裂くような

(ひかりが)

光がーー

(さありあるをみましょう)

さぁ　現実を視ましょう。

(こわがらずにそのめで)

恐がらずに、その眼で。

(ながいねむりさますのは)

永い眠夢り醒ますのは

(ｒｅｆｌｅｘｉｏｎｄｅｌａｌｕｚ)

Reflexion de la luz.

(ただくろくぬりつぶすきょうもくらいかこも)

ただ黒く塗りつぶす今日も、暗い過去も

(きみのこえをきけばなないろにそまってゆく)

光の声を聞けば、七色に染まってゆく。

(そむけたのはじかんにげていたのはふあん)

乖けたのは時間、逃げていたのは不安。

(よくみればなにも)

よく視れば何も。

(なみのようにつぶのように)

波動のように、粒子のように、

(それはつたってゆく)

それは伝ってゆく。

(このさきどこにむかう)

この先どこに向かう？

(てらすべきばしょをおしえて)

照らすべき場所を、教えて。

(さあみはるようなせかい)

さぁ瞠るような世界。

(まどをあけてそのてで)

窓を開けて、その手で。

(ふかいもりをてらしてく)

深い森を照らしてく

(ｒｅｆｌｅｘｉｏｎｄｅｌａｌｕｚ)

Reflexion de la luz.

(すきまをぬうほそいひかりがたえかけても)

隙間を縫う細い光が途絶えかけても

(きみにかえされてふたたびひろがってゆく)

鏡に反映されて、ふたたび展がってゆく。

(ひかりよ)

光よ。

(さありあるをみましょう)

さぁ現実を視ましょう。

(こわがらずにそのめで)

恐がらずに、その眼で。

(ながいねむりさますのは)

永い眠夢り醒ますのは

(ｒｅｆｌｅｘｉｏｎｄｅｌａｌｕｚ)

Reflexion de la luz.

(ただくろくぬりつぶすきょうもくらいかこも)

ただ黒く塗りつぶす今日も、暗い過去も

(きみのこえをきけばなないろにそまってゆく)

光の声を聞けば、七色に染まってゆく。