つぎはぎ

(ゆっくりといったってべつにきちょうなことなどない)

ゆっくりと行ったって別に貴重なことなどない

(むしろぎりぎりつめていったってなにもかわることなどない)

むしろギリギリ詰めていったって何も変わることなどない

(いつものふくろこうじ)

いつもの袋小路

(いくらたたいたってひびいてはくれないから)

いくら叩いたって響いてはくれないから

(たたくのをいつしかやめたんだとてもごうりてきだもの)

叩くのをいつしかやめたんだ　とても合理的だもの

(つごうよくいきぬこっか)

都合よく生き抜こっか

(きょうもつったったまんまこのほしはまわる)

今日もつっ立ったまんま　この星は回る

(なにをおもってんだかなににおこってんだか)

何を思ってんだか　何に怒ってんだか

(ことばもみうしなうじだいに)

言葉も見失う時代に

(なにをまってんだろう)

何を待ってんだろう？

(めをとじたみらいはとうにすぎさっていった)

目を閉じた未来はとうに過ぎ去っていった

(くものまにとぎれてゆく)

雲の間に途切れてゆく

(ふざけたけんぶんろくはこぶねもだせないまま)

ふざけた見聞録、ハコ舟も出せないまま

(しずみゆくいまこのしゅんかんをただながめているだけじゃん)

沈みゆく今この瞬間を ただ眺めているだけじゃん

(さぶりみなるべつのこうか)

サブリミナル　別の効果

(おとがとまってあいているところをさがす)

音が止まって！　空いているところを探す

(いすをとりあうだけのこっけいなおゆうぎがはじまってる)

イスを取り合うだけの滑稽なお遊戯が始まってる

(みてごらんこれがこっか)

見てごらん　これがコッカ

(うたたねきめこんでますね)

うたた寝決めこんでますね

(ぺっとのがおりこうさん)

ペットのがお利口さん？

(なにをおもってんだかなににおこってんだか)

何を思ってんだか　何に怒ってんだか

(ことばもみうしなうじだいに)

言葉も見失う時代に

(なにをまってんだろう)

何を待ってんだろう？

(めをとじたみらいはとうにすぎさっていった)

目を閉じた未来はとうに過ぎ去っていった

(くものまにとぎれてゆく)

雲の間に途切れてゆく

(きみはわかっていたほんきだすしょうどうさえ)

君は分かっていた　本気出す衝動さえ

(つよがっていつものちょうしで)

強がっていつもの調子で

(たにんぶっていためをとじたみらいは)

他人ぶっていた目を閉じた未来は

(とうにすぎさっていったときのまにながれてゆく)

とうに過ぎ去っていった時の間に流れてゆく

(じゅうにじまわってんだなにをかんがえこんでる)

12時回ってんだ　何を考え込んでる

(むかしだったらすぐにしゅっぱつだなにをかんがえこんでる)

昔だったらすぐに出発だ　何を考え込んでる

(すぐにねようないすはんだん)

…すぐに寝よう　ナイス判断！