新宿ホットドック　メガテラ・ゼロ

(そらはたいていはれちゃいないけど)

空はたいてい晴れちゃいないけど

(あめさえふっていなけりゃあげんちしゅうごう)

雨さえ降っていなけりゃあ現地集合

(ひとがおおい)

人が多い

(ぶつかってもしらんぷり)

ぶつかっても知らんぷり

(ただようさけのかおり)

漂う酒の香り

(あちらこちら)

あちらこちら

(ひかるかんばん)

光る看板

(いいつらだらけのまち)

いい面だらけの街

(もくてきちはそのみちのかどに)

目的地はその道の角に

(あわのように)

泡のように

(ふくらんではじける)

膨らんで弾ける

(おとなたちのおゆうぎのばのなかで)

大人たちのお遊戯の場の中で

(わたしはあつあつをほおばるの)

私は熱々を頬張るの

(はなしかけないで)

話しかけないで

(あんたのせいで)

あんたのせいで

(あんたなんかのせいで)

あんたなんかのせいで

(さめちゃうでしょ)

冷めちゃうでしょ？

(てんきよほうがつたえるもうすぐあめ)

天気予報が伝える「もうすぐ雨」

(かさなんてないからなんとかなれ)

傘なんてないからなんとかなれ

(あさまできっと)

朝まできっと

(このまちはひかるのでしょう)

この街は光るのでしょう

(いつもどおり)

いつも通り

(あめのように)

飴のように

(とけてきえてく)

溶けて消えてく

(おとなたちのさいふをよこめに)

大人たちの財布を横目に

(わたしはできたてをほおばるの)

私は出来立てを頬張るの

(ついてこないで)

ついてこないで

(あんたのせいで)

あんたのせいで

(あんたなんかのせいで)

あんたなんかのせいで

(ゆめがさめちゃうでしょ)

夢が醒めちゃうでしょ？

(あめのように)

雨のように

(ぬれてながれてく)

濡れて流れてく

(おとなたちのいちやにめもくれず)

大人たちの一夜に目もくれず

(わたしはこうぶつにありつくの)

私は好物にありつくの

(ちかよらないで)

近寄らないで

(あわのように)

泡のように

(ふくらんではじける)

膨らんで弾ける

(おとなたちのおゆうぎのばのなかで)

大人たちのお遊戯の場の中で

(わたしはあつあつをほおばるの)

私は熱々を頬張るの

(はなしかけないで)

話しかけないで

(あんたのせいで)

あんたのせいで

(あんたなんかのせいで)

あんたなんかのせいで

(あじがわるくなるでしょ)

味が悪くなるでしょ？

(きょうもわたしは)

今日も私は

(あくてんこうのなか)

悪天候の中

(しんじゅくほっとどっくをほおばるの)

新宿ホットドックを頬張るの

(さめちゃうまえに)

冷めちゃう前に

(ゆめがさめちゃうまえに)

夢が醒めちゃう前に