悲劇に酔いしれる／香月紅茶

(よいしれるわたしよいしれる)

酔いしれる私酔いしれる

(ひげきがよくにあうもんだ)

悲劇がよく似合うもんだ

(こいしてるわたしこいしてる)

恋してる私恋してる

(きずつくほうをえらんでる)

傷つく方を選んでる

(いちばんやばいのはにねんまえ)

1番やばいのは2年前

(あのときほんとうにしにたいっておもった)

あの時本当に死にたいって思った

(ひとめをはばからずなきさけんだり)

人目をはばからず泣き叫んだり

(まふゆにはだしでとびだしたりもした)

真冬に裸足で飛び出したりもした

(そういうのくせになっちゃうし)

そういうの癖になっちゃうし

(やっぱりじぶんでもうっとうしいなっておもう)

やっぱり自分でも鬱陶しいなって　思う

(なにもかもおもいどおりにいかなくて)

何もかも思い通りにいかなくて

(ほんとこわれそうだった)

ほんと壊れそうだった

(はしりだしたならあとさきかんがえず)

走り出したなら後先考えず

(いましかないわおなじいまはもうこないわ)

いましかないわ同じ今はもうこないわ

(あいがほしいんじゃない)

愛が欲しいんじゃない

(あいをあげたいんだ)

愛をあげたいんだ

(みかえりめあて)

見返り目当て？

(まあひていはしないけれど)

まあ否定はしないけれど

(よいしれるわたしよいしれる)

酔いしれる私酔いしれる

(ひげきがよくにあうもんだ)

悲劇がよく似合うもんだ

(よいしれるまたよいしれる)

酔いしれるまた酔いしれる

(ぐちそそぎみたしたいぐらす)

愚痴注ぎ満たしたいグラス

(こいしてるわたしこいしてる)

恋してる私恋してる

(おさきまっくらなこいしてる)

お先真っ暗な恋してる

(あいしてもだれをあいしても)

愛しても誰を愛しても

(しあわせにならないわ)

幸せにならないわ

(ていそうかいのやすいちんたい)

低層階の安い賃貸

(じゅうごきざみのぶらっくきんたい)

15刻みのブラック勤怠

(ふらふらするのもそろそろげんかい)

ふらふらするのもそろそろ限界

(でもひるまでねてたい)

でも昼まで寝てたい

(まあいきれりゃいろいろあるし)

まあ生きれりゃ色々あるし

(いっぱつぎゃくてんみたいなもちべもない)

一発逆転みたいなモチベもない

(それでもちいさなわたしのせかいで)

それでも小さな私の世界で

(ましなせんたくしていくよ)

マシな選択していくよ

(うそになやんでほんねにしんだ)

嘘に悩んで本音に死んだ

(みえないばしょにはみせないわけがある)

見えない場所には見せない訳がある

(はなしをきいてわたしにはなして)

話を聞いて私に話して

(きみがきくきょくどれも)

君が聴く曲どれも

(はやりでつまんない)

流行りでつまんない

(よいしれるわたしよいしれる)

酔いしれる私酔いしれる

(ひげきがよくにあうもんだ)

悲劇がよく似合うもんだ

(よいしれるまたよいしれる)

酔いしれるまた酔いしれる

(ぐちそそぎみたしたいぐらす)

愚痴注ぎ満たしたいグラス

(こいしてるわたしこいしてる)

恋してる私恋してる

(おさきまっくらなこいしてる)

お先真っ暗な恋してる

(あいしてもだれをあいしても)

愛しても誰を愛しても

(しあわせにはならないわ)

幸せにはならないわ

(かぎりあるじんせい)

限りある人生

(かんじょうまかせでいい)

感情任せでいい

(きっとそれでいい)

きっとそれでいい

(どうたちまわったってたいして)

どう立ち回ったって大して

(かわれはしないさ)

変われはしないさ

(としおいたあとわらえないはなしなどないぜ)

年老いた後　笑えない話などないぜ

(よいしれるわたしよいしれる)

酔いしれる私酔いしれる

(ひげきがよくにあうもんだ)

悲劇がよく似合うもんだ

(こいしてるわたしこいしてる)

恋してる私恋してる

(なりふりかまわずこいしてる)

なりふり構わず恋してる

(よいしれるわたしよいしれる)

酔いしれる私酔いしれる

(ひげきがよくにあうもんだ)

悲劇がよく似合うもんだ

(よいしれるまたよいしれる)

酔いしれるまた酔いしれる

(ぐちそそぎみたしたいぐらす)

愚痴注ぎ満たしたいグラス

(こいしてるわたしこいしてる)

恋してる私恋してる

(おさきまっくらなこいしてる)

お先真っ暗な恋してる

(あいしてもだれをあいしても)

愛しても誰を愛しても

(しあわせにはならないわ)

幸せにはならないわ