濁点

(とおくでちいさくせきをしてるきみのおんせいをじゅしんして)

遠くで小さく咳をしてる　君の音声を受信して

(ひとりでほくそえんでいるよにもきみょうないでたちで)

1人でほくそ笑んでいる　世にも奇妙な出で立ちで

(へんたいてきそういってじぎゃくにはしってもだれにもみえない)

変態的　そう言って　自虐に走っても誰にも見えない

(へやのまどりふくのいろみ)

部屋の間取り　服の色味

(かおりまでもいめーじしてじぶんのやばさにいちまつのふあんさえかんじてる)

香りまでもイメージして　自分のヤバさに一抹の恐怖さえ感じてる

(きょういてきそういってさしつかえないほどの)

驚異的　そう言って差し支えない程の

(あたまのかいてんのはやさしかたないさ)

頭の回転の速さ　仕方ないさ

(こすってもちっともきれいじゃないいきものだから)

擦ってもちっとも綺麗じゃない生き物だから

(わるいなぁあまったるいかんかくだけをむさぼりくっていた)

悪いなぁ　甘ったるい感覚だけを貪り食っていた

(めをそむけようがかわらないきせいじじつ)

目を背けようが　変わらない既成事実

(むだじゃないともいいきれないつみあがるりれきをまえに)

無駄じゃない　とも言い切れない　積みあがる履歴を前に

(とーるさいずじゃたりなくなっている)

トールサイズじゃ　足りなくなっている

(はらとこころはりんくしたこおりがみずにかわっている)

腹と心はリンクした　氷が水に変わっている

(それさえもいとおしくひせいさんてき)

それさえも愛おしく　非生産的

(そういってさしつかえないえなじーのつかいかたねぶそくだ)

そう言って差し支えない　エナジーの使い方　寝不足だ

(さきにきってやっかいごとをおしつけあうかのようにして)

「先に切って」厄介ごとを押し付け合うかのようにして

(ながびいたこのうかれたじかんのはてに)

長引いた　この浮かれた時間の果てに

(まつものがひげきでもいいとそうつよがってみせる)

待つものが　悲劇でもいいとそう強がって見せる

(うらはらにもうえがいてたむこんきょのねばーえんでぃんぐすとーりー)

裏腹にもう描いてた無根拠の　ネバーエンディングストーリー

(しかたないさこすってもちっともきれいじゃないいきものだから)

仕方ないさ　擦ってもちっとも綺麗じゃない生き物だから

(わるいなぁあまったるいかんかくだけをむさぼりくっていた)

悪いなぁ　甘ったるい感覚だけを貪り食っていた

(めをそむけようがかわらないきせいじじつ)

目を背けようが　変わらない既成事実

(むだじゃないともいいきれないじかんをとかしてにごすこえ)

無駄じゃない　とも言い切れない　時間を溶かして濁す声

(くるしみもないいらだちもない)

苦しみもない　苛立ちもない

(おろかなにんげんいがいにない)

愚かな人間以外にない

(まともではないけどくるっちゃないげんじつなどもうみえるはずない)

まともではないけど狂っちゃない　現実などもう見えるはずない

(くるしみもないいらだちもない)

苦しみもない　苛立ちもない

(おろかなにんげんいがいにない)

愚かな人間以外にない

(まともではないけどくるっちゃないじかんをとかしてにごすこえ)

まともではないけど狂っちゃない　時間を溶かして濁す声