夏目漱石「こころ」3-86
夏目漱石「こころ」3-86
下)先生と遺書
夏目漱石の「こころ」(下)でございます。
なるべく原文ママで問題を設定しておりますので、誤字なのか原文なのかややこしいとは思われますが最後までお付き合い下さい。
オリジナルの書き方・読み方については以下に載せますので、参考の程よろしくお願い致します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
5:攫まえる(つらまえる)
7:失なって(うしなって)
8:揺き始める(うごきはじめる)
16:片眼(めっかち)
26:覘っていました(ねらっていました)
27:捕まえる(つらまえる)
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夏目漱石の「こころ」(下)でございます。
なるべく原文ママで問題を設定しておりますので、誤字なのか原文なのかややこしいとは思われますが最後までお付き合い下さい。
オリジナルの書き方・読み方については以下に載せますので、参考の程よろしくお願い致します。
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5:攫まえる(つらまえる)
7:失なって(うしなって)
8:揺き始める(うごきはじめる)
16:片眼(めっかち)
26:覘っていました(ねらっていました)
27:捕まえる(つらまえる)
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問題文
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(よんじゅうよん)
四十四
(「けいのかだんにとんだせいかくはわたくしによくしられていました。)
「Kの果断に富んだ性格は私によく知られていました。
(かれのこのじけんについてのみゆうじゅうなわけもわたくしにはちゃんとのみこめていたのです。)
彼のこの事件に就いてのみ優柔な訳も私にはちゃんと呑み込めていたのです。
(つまりわたくしはいっぱんをこころえたうえで、)
つまり私は一般を心得た上で、
(れいがいのばあいをしっかりつらまえたつもりでとくいだったのです。)
例外の場合をしっかり攫まえた積りで得意だったのです。
(ところが「かくご」というかれのことばを、あたまのなかでそしゃくしているうちに、)
ところが『覚悟』という彼の言葉を、頭のなかで咀嚼しているうちに、
(わたくしのとくいはだんだんいろをうしなって、)
私の得意はだんだん色を失なって、
(しまいにはぐらぐらうごきはじめるようになりました。)
仕舞にはぐらぐら揺き始めるようになりました。
(わたくしはこのばあいもあるいはかれにとってれいがいでないのかもしれないとおもいだしたのです。)
私はこの場合も或は彼にとって例外でないのかも知れないと思い出したのです。
(すべてのぎわく、はんもん、おうのう、をいちどにかいけつするさいごのしゅだんを、)
凡ての疑惑、煩悶、懊悩、を一度に解決する最後の手段を、
(かれはむねのなかにたたみこんでいるのではなかろうかとうたぐりはじめたのです。)
彼は胸のなかに畳み込んでいるのではなかろうかと疑ぐり始めたのです。
(そうしたあたらしいひかりでかくごのにじをながめかえしてみたわたくしは、はっとおどろきました。)
そうした新らしい光で覚悟の二字を眺め返して見た私は、はっと驚ろきました。
(そのときのわたくしがもしこのおどろきをもって、)
その時の私が若しこの驚きを以て、
(もういっぺんかれのくちにしたかくごのないようをこうへいにみまわしたらば、)
もう一返彼の口にした覚悟の内容を公平に見廻したらば、
(まだよかったかもしれません。)
まだ可かったかも知れません。
(かなしいことにわたくしはめっかちでした。)
悲しい事に私は片眼でした。
(わたくしはただけいがおじょうさんにたいしてすすんでいくといういみに)
私はただKが御嬢さんに対して進んで行くという意味に
(そのことばをかいしゃくしました。)
その言葉を解釈しました。
(かだんにとんだかれのせいかくが、)
果断に富んだ彼の性格が、
(こいのほうめんにはっきされるのがすなわちかれのかくごだろうと)
恋の方面に発揮されるのが即ち彼の覚悟だろうと
など
(いちずにおもいこんでしまったのです。)
一図に思い込んでしまったのです。
(わたくしはわたくしにもさいごのけつだんがひつようだというこえをこころのみみでききました。)
私は私にも最後の決断が必要だという声を心の耳で聞きました。
(わたくしはすぐそのこえにおうじてゆうきをふりおこしました。)
私はすぐその声に応じて勇気を振り起しました。
(わたくしはけいよりさきに、しかもけいのしらないまに、)
私はKより先に、しかもKの知らない間に、
(ことをはこばなくてはならないとかくごをきめました。)
事を運ばなくてはならないと覚悟を極めました。
(わたくしはだまってきかいをねらっていました。)
私は黙って機会を覘っていました。
(しかしふつかたってもみっかたっても、わたくしはそれをつらまえることができません。)
しかし二日経っても三日経っても、私はそれを捕まえる事が出来ません。
(わたくしはけいのいないとき、またおじょうさんのるすなおりをまって、)
私はKのいない時、又御嬢さんの留守な折を待って、
(おくさんにだんぱんをひらこうとかんがえたのです。)
奥さんに談判を開こうと考えたのです。
(しかしかたほうがいなければ、かたほうがじゃまをするといったふうのひばかりつづいて、)
然し片方がいなければ、片方が邪魔をするといった風の日ばかり続いて、
(どうしても「いまだ」とおもうこうつごうがでてきてくれないのです。)
どうしても『今だ』と思う好都合が出て来てくれないのです。
(わたくしはいらいらしました。)
私はいらいらしました。