番外

(もうおおくはかたれないさ)

もう多くは語れないさ

(ぼくもきみもおもいだしたくはないんだ)

僕も君も思い出したくはないんだ

(はるはもうおわってしまった)

春はもう終わってしまった

(だいたいすぎたことは)

大体過ぎたことは

(きみもあまりきにしないようにしてる)

君もあまり気にしないようにしてる

(きずをのこして)

傷を残して

(いまさらおわったはなしを)

今更終わった話を

(かわらないはなしをくりかえすなんてそれこそぶざまだ)

変わらない話を繰り返すなんてそれこそ無様だ

(まあひとつかたれることがあるとすれば)

まあ一つ語れることがあるとすれば

(きみをすくえないかなしいすとーりーだったよ)

君を救えない悲しいストーリーだったよ

(ぼくらのこえはどっかですれちがってしまったよ)

僕らの声はどっかですれちがってしまったよ

(きみをすくえないかなしいすとーりーなんてさ)

君を救えない悲しいストーリーなんてさ

(みたくもなかったんだ)

見たくもなかったんだ

(みたくもなかったんだなあ)

見たくもなかったんだ　なあ？

(よくあるはなしをしてみようか)

よくある話をしてみようか

(ぼくらはしらないことばかりだったんだ)

僕らは知らないことばかりだったんだ

(はるはもうおわってしまった)

春はもう終わってしまった

(それからはあんまりかわらないさ)

それからはあんまり変わらないさ

(ぼくだってしんゆうとはなかがいいままだ)

僕だって親友とは仲がいいままだ

(きみのそのひだりてだって)

君のその左手だって

(じかんはたっていて)

時間は経っていて

(きみもさいきんはすこしわらえるようになって)

君も最近は少し笑えるようになって

(じゃあいまさらなにかしたいぼくはえごだ)

じゃあ今更何かしたい僕はエゴだ

(もどれないかわらないかなしいすとーりーのなかを)

戻れない変わらない悲しいストーリーの中を

(きみはせいいっぱいにいきてひとりであがいてたんだね)

君は精一杯に生きて１人であがいてたんだね

(きみをすくえないかなしいすとーりーだったよ)

「君を救えない悲しいストーリーだったよ」

(そんなはなしはどうでもいいわけがないんだよ)

そんな話はどうでもいいわけがないんだよ

(そんなはなしはどうでもいいわけがないんだよ)

そんな話はどうでもいいわけがないんだよ

(きみがいきててよかったそれだけ)

君が生きててよかったそれだけ

(それだけしかいまはうたえないけれど)

それだけしか今は歌えないけれど

(きみをすくえないかなしいすとーりーだったよ)

君を救えない悲しいストーリーだったよ

(ぼくらのこえはどっかですれちがってしまったよ)

僕らの声はどっかですれ違ってしまったよ

(きみをすくえないかなしいすとーりーなんてさ)

君を救えない悲しいストーリーなんてさ

(みたくもなかったんだ)

見たくもなかったんだ

(みたくもなかったんだ)

見たくもなかったんだ

(ひげきのそのさきをいきてくんだかこはとりもどせやしないさ)

悲劇のその先を生きてくんだ過去は取り戻せやしないさ

(きみもぼくもよわいままじゃいられないだろう)

君も僕も弱いままじゃいられないだろう！？

(きみがぼくをまもってくってじぶんかってにきめたよ)

君が僕を守ってくって自分勝手に決めたよ

(きみをすくえないかなしいすとーりーなんて)

君を救えない悲しいストーリーなんて

(みたくはないんだ)

見たくはないんだ