汚れたプリズム

(またくちをひらいてぴったりはまるものをさがしあるく)

また口を開いて　ぴったり嵌（はま）るモノを捜し歩く

(いたいけなせっしょん)

幼気（いたいけ）なセッション

(おもちゃならすてたよあんなのこれいじょうたえらんない)

戯具（おもちゃ）なら棄てたよ　あんなのこれ以上堪えらんない

(こどくなぶるーすういういしくかざりたくって)

孤独なブルース　初々しく飾りたくって

(おどけたふりのぶきみなこしばいなにもしりたくない)

おどけた振りの不気味な小芝居　何も識（し）りたくない

(あいしてるだなんていうないうなまっさらなくせに)

アイシテル　だなんて　言うな　言うな　真っ新（さら）なくせに

(あいさつがわりねむりやりそっぽむかせてこんにちは)

挨拶代わりね　無理矢理そっぽ向かせて　コンニチハ

(しけんだいのうえでさんずのかわをわたりあるくようだ)

試験台の上で　三途の川を渡り歩くようだ

(きがかりなえんぎにもちよりのすいーとぱいごひろう)

気がかりな演技に　持ち寄りのスイートパイご披露

(のぼせてこしをふるひれつなせかいにただよいしれたい)

逆上（のぼ）せて腰を振る卑劣な世界に　ただ酔い痴（し）れたい

(ああ！あかあおみどりのさんげんしょくがもうみえないの)

嗚呼！　赤　青　緑の　三原色がもう見えないの

(とんだはじしらずねいやだいやだ、よごれたぷりずむ)

とんだ恥知らずね　嫌だ厭（いや）だ、汚れたプリズム

(あいしてまもなくそらへむかうあわれなもんだ)

愛して間も無く　宙（そら）へ向かう　哀れなもんだ

(そんなこいばなしはなしたくもないのよさよなら)

そんな恋話　話したくも無いのよ　サヨナラ

(「あっ」というまにおわかれだしょせん、いわゆるいちじのかんしょうで)

「あっ」　という間にお別れだ　所詮、所謂（いわゆる）一時の感傷で

(そんなふうにみせるいとしいみにくいよこがおがきれい！)

そんな風に見せる　愛しい醜い横顔が綺麗！

(あいさつがわりのあいしてるなんてまなーいはんよ)

挨拶代わりの　アイシテルなんてマナー違反よ

(かいさつぬけたらそのまままっすぐねとだーりん)

改札抜けたら　そのまま真っ直ぐね　と　ダーリン☆

(かがやくみらいへしょうたい)

輝く未来へ　招待