夏目漱石「こころ」3-105
夏目漱石「こころ」3-105
下)先生と遺書
夏目漱石の「こころ」(下)でございます。
なるべく原文ママで問題を設定しておりますので、誤字なのか原文なのかややこしいとは思われますが最後までお付き合い下さい。
オリジナルの書き方・読み方については以下に載せますので、参考の程よろしくお願い致します。
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27:淋しくって(さむしくって)
31:横過り(よこぎり)
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夏目漱石の「こころ」(下)でございます。
なるべく原文ママで問題を設定しておりますので、誤字なのか原文なのかややこしいとは思われますが最後までお付き合い下さい。
オリジナルの書き方・読み方については以下に載せますので、参考の程よろしくお願い致します。
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27:淋しくって(さむしくって)
31:横過り(よこぎり)
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問題文
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(わたくしはときどきさいにあやまりました。)
私は時々妻に詫まりました。
(たまにぽろぽろとなみだをおとすこともありました。)
たまにぽろぽろと涙を落とす事もありました。
(わたくしはどっちにしてもじぶんがふゆかいでたまらなかったのです。)
私は何方にしても自分が不愉快で堪らなかったのです。
(だからわたくしのさいにあやまるのは、じぶんにあやまるのとつまりおなじことになるのです。)
だから私の妻に詫まるのは、自分に詫まるのとつまり同じ事になるのです。
(わたくしはしまいにさけをやめました。)
私はしまいに酒を止めました。
(さいのちゅうこくでやめたというより、)
妻の忠告で止めたというより、
(じぶんでいやになったからやめたといったほうがてきとうでしょう。)
自分で厭になったから止めたと云った方が適当でしょう。
(さけはやめたけれども、なにもするきにはなれません。)
酒は止めたけれども、何もする気にはなれません。
(しかたがないからしょもつをよみます。)
仕方がないから書物を読みます。
(しかしよめばよんだなりで、うちやっておきます。)
然し読めば読んだなりで、打ち遣って置きます。
(わたくしはさいからなんのためにべんきょうするのかというしつもんをたびたびうけました。)
私は妻から何の為に勉強するのかという質問を度々受けました。
(わたくしはただくしょうしていました。)
私はただ苦笑していました。
(しかしはらのそこでは、よのなかでじぶんがもっともしんあいしているたったひとりのにんげんすら、)
然し腹の底では、世の中で自分が最も信愛しているたった一人の人間すら、
(じぶんをりかいしていないのかとおもうと、かなしかったのです。)
自分を理解していないのかと思うと、悲しかったのです。
(りかいさせるしゅだんがあるのに、)
理解させる手段があるのに、
(りかいさせるゆうきがだせないのだとおもうとますますかなしかったのです。)
理解させる勇気が出せないのだと思うと益悲しかったのです。
(わたくしはせきばくでした。)
私は寂寞でした。
(どこからもきりはなされて)
何処からも切り離されて
(よのなかにたったひとりすんでいるようなきのしたこともよくありました。)
世の中にたった一人住んでいるような気のした事も能くありました。
(どうじにわたくしはけいのしいんをくりかえしくりかえしかんがえたのです。)
同時に私はKの死因を繰り返し繰り返し考えたのです。
など
(そのとうざはあたまがただこいのいちじでしはいされていたせいでもありましょうが、)
その当座は頭がただ恋の一字で支配されていた所為でもありましょうが、
(わたくしのかんさつはむしろかんたんでしかもちょくせんてきでした。)
私の観察は寧ろ簡単でしかも直線的でした。
(けいはまさしくしつれんのためにしんだものとすぐきめてしまったのです。)
Kは正しく失恋のために死んだものとすぐ極めてしまったのです。
(しかしだんだんおちついたきぶんで、おなじげんしょうにむかってみると、)
しかし段々落ち付いた気分で、同じ現象に向って見ると、
(そうたやすくはかいけつがつかないようにおもわれてきました。)
そう容易くは解決が着かないように思われて来ました。
(げんじつとりそうのしょうとつ、ーーそれでもまだふじゅうぶんでした。)
現実と理想の衝突、ーーそれでもまだ不十分でした。
(わたくしはしまいにけいがわたくしのようにたったひとりでさむしくってしかたがなくなったけっか、)
私は仕舞にKが私のようにたった一人で淋しくって仕方がなくなった結果、
(きゅうにしょけつしたのではなかろうかとうたがいだしました。)
急に所決したのではなかろうかと疑がい出しました。
(そうしてまたぞっとしたのです。)
そうして又慄としたのです。
(わたくしもけいのあるいたみちを、けいとおなじようにたどっているのだというよかくが、)
私もKの歩いた路を、Kと同じように辿っているのだという予覚が、
(おりおりかぜのようにわたくしのむねをよこぎりはじめたからです。)
折々風のように私の胸を横過り始めたからです。