彗星の輝石が

(いきがつらくなって)

息がつらくなって

(まえをむくことはこわかった)

前を向くことは怖かった

(りふじんなんてもんじゃない)

理不尽なんてもんじゃない

(だってもうかわってしまった)

だってもう変わってしまった

(はながなんだ)

花がなんだ

(とどくはずなどない)

届くはずなどない

(つきのひかりではながさくはずなどないだろう)

月の光で花が咲くはずなどないだろう

(すいせいがたどったみちに)

彗星がたどったみちに

(ねがいをはせていたあのころにもどりたい)

願いをはせていたあの頃に戻りたい

(もう、きょうをにくむしかないんだ)

もう、今日を憎むしかないんだ

(きれいごとなんて)

きれいごとなんて

(いらないんだ)

いらないんだ

(ただいきてていいなんて)

ただ生きてていいなんて

(おしえてほしかったけど)

教えてほしかったけど

(もうだれも)

もうだれも

(てをさしのばしてはくれない)

手をさし伸ばしてはくれない

(ああ。)

ああ。

(なにがだいじょうぶなんだよ)

何が大丈夫なんだよ

(いつでもいっしょなんじゃないのかよ)

いつでも一緒なんじゃないのかよ

(ただきれいごとをしんじていた)

ただきれいごとを信じていた

(あのころにもどりたい)

あの頃に戻りたい

(きえちまうよ)

消えちまうよ

(きれいごとでできたわたしが)

きれいごとでできた私が

(ないちまうよ)

泣いちまうよ

(わらっていたわたしが)

笑っていた私が

(しらないよな)

知らないよな

(わたしのことなんて)

私のことなんて

(かわりたかったんだ)

変わりたかったんだ

(いきはつらいこと)

息はつらいこと

(あくまにてがみはかくもんじゃない)

惡魔に手紙は書くもんじゃない

(きぼうどころか)

希望どころか

(そのしのかまで)

その死の鎌で

(えがおもにちじょうも)

笑顔も日常も

(かりとられちまう)

刈り取られちまう

(ああ)

ああ

(わかってた)

わかってた

(だれもきづかなくていい？)

誰も気づかなくていい？

(うそだよ)

嘘だよ

(つよがりだったんだ)

強がりだったんだ

(でもあなたは)

でもあなたは

(こんなわたしのかおをのぞきこんで)

こんな私の顔を覗き込んで

(さびしくないかといった)

寂しくないかといった

(ああ、)

ああ、

(めぐまれててよかったよ)

恵まれててよかったよ

(あなたがあいにきてくれたんだから)

あなたが会いに来てくれたんだから

(いいんだ)

いいんだ

(いいんだ)

いいんだ

(もうきょうをすてた)

もう今日をすてた

(わたしだから)

私だから

(わたしがどんなにきずつこうと)

私がどんなに傷つこうと

(あなたをまもれるならよかったんだ)

あなたを守れるならよかったんだ

(さあ)

さあ

(いまてをのばすとき)

いま手を伸ばすとき

(うそう)

愛そう

(わたしは)

私は

(あなたにいかされたのだから)

あなたに生かされたのだから