灼熱の人 / 稲葉浩志

(きせつさえかわらないようなさめきったまちかどをあるけば)

季節さえ変わらないような 冷めきった街角を歩けば

(ｏｈひとのあしもとをすくうことにいのちをかけているひとたちがいたよ)

Oh 人の足もとをすくうことに 命をかけている人たちがいたよ

(ｏｈかくめいおこしてやるなんてうっかりくちにしちゃいけない)

Oh 革命おこしてやるなんて うっかり口にしちゃいけない

(しろいめでみられるかしかとされるか)

白い目で見られるか シカトされるか

(ここらへんはそういうところだよだけど)

ここらへんはそういうところだよ だけど

(しゃくねつのひとよいまたちあがれあらしのなかでおどりくるえ)

灼熱の人よ 今 立ちあがれ 嵐の中で踊り狂え

(こうかいするひまもないようなじんせいで)

後悔するヒマもないような人生で

(かくしてるおにのようなつらでさけんでごらんよ)

かくしてる 鬼のような面で叫んでごらんよ

(ながいつきひでつくられたりょうしきをごくごくのみくだしてる)

長い月日でつくられた 良識をゴクゴク飲み下してる

(ｏｈきみのざんしんなあいであもだれもとりあってはくれない)

Oh 君の斬新なアイデアも だれもとりあってはくれない

(なみかぜなしでくらせばしんせきじゅうもあんしんするし)

波風なしで暮らせば 親戚中も安心するし

(ふつーなことにこしたことはない)

フツーなことにこしたことはない

(そんなのしょうちしてるしてるけどだけど)

そんなの承知してる してるけど だけど

(しゃくねつのひとよなきねいるなうたがうこともわすれないで)

灼熱の人よ 泣きねいるな 疑うことも忘れないで

(よりょくをのこせぬかなしいさだめ)

余力を残せぬ哀しいさだめ

(やじられてもいいこうげきのうずにそのみをさらけだせ)

ヤジられてもいい 攻撃の渦に その身をさらけ出せ

(れいせいにふかんでみるのはｏｈかしこいやつらにまかしときゃいい)

冷静に俯瞰で見るのは Oh 賢いやつらにまかしときゃいい

(はずれてゆくじぶんのぴっちをどうにかしたいんだろう)

はずれてゆく自分のピッチを どうにかしたいんだろう

(したいんならしょうがない)

したいんなら しょうがない

(しゃくねつのひとよいますぐたちあがれあらしのなかでもだえくるえ)

灼熱の人よ 今すぐ立ちあがれ 嵐の中でもだえ狂え

(こうかいするひまもないようなじんせいで)

後悔するヒマもないような人生で

(かくしてるおにのようなつらでさけんでごらんよ)

かくしてる 鬼のような面で叫んでごらんよ