フラミンゴ

(ひとつかぞえててをふって)

1つ数えて手を振って

(ふたつかぞえてしんこきゅう)

2つ数えて深呼吸

(そんなことをくりかえして)

そんなことを繰り返して

(おとなになる)

大人になる

(みっつかぞえてめをつぶり)

3つ数えて目をつぶり

(よっつかぞえてくびをつる)

4つ数えて首を吊る

(そんなことをくりかえして)

そんなことを繰り返して

(おとはとだえる)

音は途絶える

(だまされたのあたし)

騙されたのアタシ

(よごれたうそにおちた)

汚れた嘘に堕ちた

(ばかなおんなひとり)

馬鹿な女一人

(あなたへおくる)

アナタへ送る

(どくはくてきさいしゅうしょうを)

独白的最終章を

(めそらさずみて)

目逸らさず見て

(また)

また

(きっとあなたにこいをして)

きっとアナタに恋をして

(みのないはなしのにじさんふん)

身のない話の2時03分

(しっているのあたしたちは)

知っているのアタシ達は

(さばくにおりたつふらみんご)

砂漠に降り立つフラミンゴ

(あたしはばかなおんなでありました)

アタシは馬鹿な女でありました

(それゆえあなたをしんじておりました)

それ故アナタを信じておりました

(さいたはながおちるように)

咲いた花が落ちるように

(ちったはながくさるように)

散った花が腐るように

(どんなかれんなじんせいも)

どんな可憐な人生も

(いつかおわる)

いつか終わる

(もういいのよあたし)

もういいのよアタシ

(なみだこらえていきる)

涙こらえて生きる

(ひつようなんてないの)

必要なんてないの

(きのむくままに)

気の向くままに

(けつえきがおどっちゃうほうへ)

血液が踊っちゃう方へ

(ねえおすきにほら)

ねぇお好きにほら

(また)

また

(きっとあなたとこういをして)

きっとアナタと行為をして

(ことばがにごったにじはっぷん)

言葉が濁った2時08分

(くうきょをうめるこうゆうに)

空虚を埋める交遊に

(きょうじたところでいみないの)

興じたところで意味ないの

(あたしのなかはどんなぐあいですか)

アタシの中はどんな具合ですか

(いつもあなたをかんじておりました)

いつもアナタを感じておりました

(どこまでいけどたにんであった)

どこまでいけど他人であった

(けだかくめざとく)

気高くめざとく

(いやらしいあなたのうでで)

イヤらしいアナタの腕で

(あのときだけはかさなりあっていた)

あの時だけは重なり合っていた

(それだけがすくいだった)

それだけが救いだった

(また)

また

(きっとあなたにこいをした)

きっとアナタに恋をした

(みにくいおんなのぎゃくしゅうげき)

醜い女の逆襲劇

(のんだくすりのもうろうと)

飲んだ薬の朦朧と

(めいていぐあいがてつだった)

酩酊具合が手伝った

(きっとこれこそほんとうに)

きっとこれこそ本当に

(あたしがのぞんだことでした)

アタシが望んだことでした

(もしもうまれかわったなら)

もしも生まれ変わったなら

(すれちがうようにあいたいの)

すれ違うように会いたいの

(それでもつよくあいしておりました)

それでも強く愛しておりました

(あたしはあなたをあいしておりました)

アタシはアナタを愛しておりました