走れ

(きづいたときにはもうあたえられてたぜっけんなんばー)

気付いたときにはもう与えられてたゼッケンナンバー

(さんかしますなんてひとことでもいったおぼえはない)

参加しますなんて一言でも言った覚えはない

(きづいたときにはもうならされていたすたーたーぴすとる)

気付いたときにはもう鳴らされていたスターターピストル

(さいしゅうごーるさえしらされないまんまかけだした)

最終ゴールさえ知らされないまんま駆け出した

(いきをきらしておいかけてつまずいてみうしなってここはどこ)

息を切らして追いかけてつまずいて　見失ってここはどこ

(おなじようなふうけいばっかそれでもふみだしてくいっぽ)

同じような風景ばっか　それでも踏み出してく一歩

(じっきょうもかいせつもかんきゃくもいないだれもほめてくれやしない)

実況も解説も観客も居ない　誰も褒めてくれやしない

(せんとうをはしるせなかはいつだってとどかないとどかない)

先頭を走る背中はいつだって届かない　届かない

(せおったはんでがまるでふじょうりでもとちゅうきけんもゆるされない)

背負ったハンデがまるで不条理でも途中棄権も許されない

(こんないんちきばかりのれーすでも)

こんなインチキばかりのレースでも

(はしりつづけることしかできない)

走り続けることしかできない

(りそうてきなしなりおによればひきたてやくなんだって)

理想的なシナリオによれば引き立て役なんだって

(わかってるけどそんなもんみとめるはずもないだろ)

分かってるけどそんなもん認めるはずもないだろ

(むがむちゅうになればなるほどふえてくみおとしてきたきゅうすいじょ)

無我夢中になればなるほど増えてく見落としてきた給水所

(あせもなみだもでなくなってそれでもふみだしていくいっぽ)

汗も涙も出なくなって　それでも踏み出してく一歩

(せいえんもげきもわるぐちもきこえないだれもぼくをみてやしない)

声援も激（げき）も悪口も聞こえない　誰も僕を見てやしない

(こうほうにせまるかげにおびえていつもにげまどうにげまどう)

後方に迫る影に怯えていつも逃げ惑う　逃げ惑う

(たどったこーすはまがりくねりながらのぞんだものとちがってく)

辿ったコースは曲がりくねりながら望んだものと違ってく

(こんないんちきばかりのれーすでも)

こんなインチキばかりのレースでも

(はしりつづけることしかできない)

走り続けることしかできない

(あがったいきとすりへったくつに)

上がった息と擦り減った靴に

(なんどもあしをとめたくもなるけど)

何度も足を止めたくもなるけど

(こどくのよるとえいけつのあさを)

孤独の夜と永訣（えいけつ）の朝を

(つないできたのはぼくだってほこれるように)

繋いできたのは僕だって誇れるように

(じっきょうもかいせつもかんきゃくもいないだれもほめてくれやしない)

実況も解説も観客も居ない　誰も褒めてくれやしない

(せんとうをはしるせなかはいつだってとどかないとどかない)

先頭を走る背中はいつだって届かない　届かない

(せおったはんでがまるでふじょうりでもとちゅうきけんもゆるされない)

背負ったハンデがまるで不条理でも途中棄権も許されない

(こんないんちきばかりのれーすだって)

こんなインチキばかりのレースだって

(まだおわらせやしない)

まだ終わらせやしない